「アパシー」普通なら感動するはずなのに無感動なのは危険?「無感動症候群」

「最近、わたしさ、長いことはまってきた趣味であるピアノを全く弾く気が起こらないんだよねえ、、、。おかしいなあ、、、、あんなに長いこと熱中してきたのに、、、、。ここにきて一体何が起こったんだろうか、、、、?別にうつだとはおもわないんだけど、、、、。」

うーん、そうねえ。

でも、うつって知らないうちにその前兆があらわれたりすることもあるから、気をつけないとアカンな。

興味がなくなっているのは、もしかしたらストレスたまりすぎのサインかもしれないね。

気をつけられたし!

オニギリス!

脱マンネリストのオニギリです!

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「「アパシー」普通なら感動するはずなのに無感動なのは危険?「無感動症候群」」という話です。

今回は以下のような方に向けておおくりします。

  • 無感動になることの背景にある原因について少し詳しくなりたい人
  • アパシーとウツの違いについて気になる人

突然ですけども、あなたはハマっている趣味ってありますかね?

そんな趣味を最近はやりたいと思えているでしょうか?

趣味に対して急激に興味をうしなってしまったというのなら、それは精神的な意味での危険信号かもしれません。

もしかしたら、それはうつの前兆かもしれません。

ストレスをためすぎないようにしたいものです。

参考記事等

んで、そんなうつと同じものと勘違いされるものにアパシーといいうものがあるんですね。

今回はそんなうつと勘違いされやすいアパシーについて少し述べてみたいと思う次第。

無感動、無関心という点では非常ににてるものの、その原因は別のところにあるんですな。

では、ゆるりとおおくりします。

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アパシーっていったい何ぞ?

アパシーとは

「普通であれば感情が動かされるであろう刺激を与える対象に関心がわかなくなる状態」

のことであり、意欲や興味に関する障害であると考えられていますね。

ただ、アパシーという概念の使われ方に関してはばらつきがあるそうです。

具体的に言うと、神経内科領域ではアパシーは独立した病態として、精神科領域ではうつ病の部分症状ないしその近縁の疾患としてとらえられるといいます。

ちなみに、初めて臨床症状としてアパシーの定義づけを試みたのはMarinさんという方です。

彼はアパシーを「認知障害、意識障害、情動的苦悩によらない動機付けの欠如ないし減弱した状態」と定義しました。

※ここにいう動機付けとは、目的のある行動を開始、持続したりその方向性を決める等する力。

そして、彼によると動機付けの欠如または減弱の特徴には以下のようなものがあるとか。

  • 目的ある行動の減弱:自発的で根気強い努力ができない事により示される
  • 目的ある思考の減弱:自分自身の健康問題や経済問題等への関心がないとことにより示される
  • 目的ある行動に付随した情動的反応の減弱(感情が平たんになって、良いないし、悪い出来事にも情緒的な反応をしない。つまり、喜んだり悲しんだりもしないということ。)

アパシー≠うつ

アパシーとウツは非常に混同されやすいです。

というのも、うつ状態は精神科でよく用いられるその診断基準であるDSM4にて、「抑うつ気分、ないし興味・喜びの減退」のいずれかを必須項目としているからなんですな。

「興味・喜びの減退」が「普段なら興味や喜びといったものが感じられていた刺激に反応しなくなる状態」なので、非常にアパシーの概念と似ているといえますね。

アパシー≠ウツではないのですが(ウツは気分の障害であり意欲、興味の障害ではない)、診断基準をみるに意欲が欠如して何事にも無気力になるのはうつ病の主要症状と考えられているようです。

ただ、その背景にある病態が違えば当然対応は違ってくるので区別はしっかりしないといけないだろうってことですわね。

つまり、ぱっと見で同じ無気力状態であってもその原因が違えば、当然ながらそれら原因のそれぞれにより適切な対処方法があるよねってことですな。

まとめとして、アパシーとうつ病の違いを図にしてみました。

それが以下。

 気分症状の自覚危険行為有無(自傷、他者の暴行等)投薬治療
うつ暗くしずむありありあり
アパシー平坦で変化しないなし基本的になしあり

※2020年9月現在。

アパシーの原因って?

上述したようにアパシーはうつ病ではありません。

ウツは気分の障害ですが、アパシーは上述したように意欲や興味に関する障害です。

そして現在、アパシーの原因についてはよく分かっていません。

※なお、うつのくわしい原因についてもわかってはいない。

参考記事等

ただ、アパシ―はアルツハイマー病やパーキンソン病、脳卒中後患者などといった脳器質疾患患者で多い症状とされているようです。

※器質とは器官の形の解剖的所見に認められるような性質のこと。例:じん帯が損傷している等。

そして、アパシーの起こるメカニズムとして以下のような仮説があるとのこと。

  • 神経伝達物質(アセチルコリンやドーパミン等)の異常
  • 動機付けに関連する神経回路として前頭葉‐皮質下回路のどこかが損傷される

まあ、「これはあくまで仮説である」というは大事な点ですね。

今後の研究の進展に期待したいところです。

おわりに

今回は「「アパシー」普通なら感動するはずなのに無感動なのは危険?「無感動症候群」」と題しておおくりしました。

アパシーは

「普通であれば感情が動かされるであろう刺激を与える対象に関心がわかなくなる状態」

のことです。

物事に無感動、無関心になるという点ではウツの症状とよく似ているもののその背景にある原因は異なります。

人の心理の背景をいろいろ探っていくと意外なところに原因といえるものがあったりしますねえ。

まあ、「~だから絶対~だな!」みたいに断定的に物事を考えずに、「~だから~の可能性がある」みたいに柔軟に考えるようにしていきたいもんですな。

では!

参考記事等

「普通になりたい」という人は普通という概念を変えると生きやすい

参考

https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%82%A2%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%BC

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