「ウェーバー・フェヒナーの法則」人間の感覚は数式で表せるの?

「この間ついつい無駄使いしてしまったわ、、、最悪だ。エルメスのバーキンを買いに行ったついでに近くの店で売られていた金でできてる10万のネックレスを衝動買いしてしまった、、、。あーあ、バーキンが100万くらいしたから10万なんて別にって感じがしてた。クッソ!してやられた!」

、、、、おいおい、バーキン買うような人が10万くらいでいちいち、、、、いや、すまそ、、、。

それは言い過ぎか(笑)。

オニギリス!

脱マンネリストのオニギリです!

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「「ウェーバー・フェヒナーの法則」人間の感覚は数式で表せるの?」という話です。

今回は以下のような方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ
  • ウェーバー・フェヒナーの法則について知りたい人
  • 人間の心理現象を変わった角度から見てみたい人

さて、ウェーバー・フェヒナーの法則って聞いたことあるでしょうか??

なんか、こういった人命が付いた法則が出てくると「うわあ、ぜってえめんどくせえよ、これ」て感じる人も多いかと思います。

はい、でも別にそんなことないっす。

非常にこの法則はシンプルです。

なんせ1,2個の数式で表されますからね。

しかし、こんなにシンプルな数式なのにこの数式によって、人間の感覚が見事に説明できたりしちゃうんですねえ。

では、ゆるりとおおくりします。

スポンサーリンク

ウェーバー・フェヒナーの法則って何なん?

ウェーバー・フェヒナーの法則とは端的に言葉でいうなら、「人間が違いを感じる刺激の量はその強さの対数に比例する」という精神物理学の基本法則です。

この法則は、ドイツの生理学者であるE.H.ウェーバーさんとG.T.フェヒナーさんにより提唱されたものであり、ウェーバーの法則とフェヒナーの法則という二つの法則が組み合わされたものです。

※精神物理学とは、心理学誕生以前の「外的な刺激と内的な感覚の対応関係を測定、また定量的な計測をしようとする学問」であり心理学の誕生に大きく貢献した。

人は物事を見聞きした際に、情報を受け取りその情報が脳に作用することで「ん?なんかこの前とは違くね?」みたいに感じます。

このように、人が「なんか違くね?」と感じる際の「刺激の強度と人間の感覚との関係」を数式で表現したものがウェーバーフェヒナーの法則なんですね。

また、ウェーバーフェヒナーの法則の成立条件には「強くも弱くもない中程度の刺激が人に及ぶ際、最もこの法則通りに人間は違いを感じ取る」というものがあるといいます。

1840年台にウェーバーさんは心理学の世界を定量化、つまり「数量であらわそう」としたんですね。

ご存じの通り人の心理を数字化して表すなんて至極難解なことです。

彼はそのような難題に果敢に取り組んだわけですな。

ウェーバーさんは違いを感じるための刺激の限界値等のさまざまなものについて研究を始めます。

彼らは最初、手の上に乗ったものの重さの変化を感じられるかについて研究していましたが、最終的にウェーバーフェヒナーの法則は触覚的感覚のみならず視覚や聴覚にも成立することが明らかになっているといいますね。

なお、ウェーバーフェヒナーの法則には個人差や周囲の環境も影響を及ぼすため、人によってその作用の度合いには違いがあるといいます。

また、上述したように刺激の強さに関しては強すぎても弱すぎても上手く作用しない場合があるんですね

そして、1850年代にフェヒナーさんがウェーバーさんの研究を元にして研究を完成させて違いの感覚について公式化に成功します。

その公式についての詳細は以下。

・ウェーバーの法則

ウェーバーの法則は人間が違いを感じる刺激量の限界は、刺激の強度に比例するというもの。

以下が数式。

ΔX/X=C(ある定数)

  • 刺激の強さ=X
  • ※人間が違いを感じ取ることができるギリギリの刺激変化量=ΔX(デルタエックス)

または、

弁別閾(べんべついき)/基準刺激強度=ウェーバー比

※弁別閾とは「2つの刺激を区別できる最小の刺激強度さ」のこと。

例えば、50gと51gならば違いが分かるが、51g未満になると50gと区別ができない場合、弁別閾は1であるから、ウェーバー比は1/50。

そしてこれは1000gの場合なら1020gで1000gと区別できると考えられ、この時もウェーバー比は20/1000=1/50で50gの場合と同じとなります。

・フェヒナーの法則

フェヒナーの法則は感覚量について測定したものであり、人間が違いを感じる刺激量の限界は、刺激の強度の対数に比例するというもの。

以下が数式。

E=C㏒R

  • ※C=定数
  • ※R=刺激量の強さ
  • ※E=刺激量の強さに対応する感覚量

この式は、「弱い刺激に対しては敏感に区別できるが刺激が強くなってくると大きな刺激でないと区別できなくなってくる」という事を意味しています。

同じ金額でも感じ方が違う

さて、小難しい数式なんてみてても一向になにがなにやらわからんでしょうから、もっと具体的に見ていきましょう。

ウェーバーフェヒナーの法則が関係している身近な現象としては、以下のようなものがあります。

  • A:2000円の商品が1000円オフで販売されている
  • B:100万円の商品が1000円オフで販売されている

さて、上記二つの場合のどちらの方が安くなっていると感じるでしょうか?

おそらく、Aの方が安くなっていると感じるはずです。

どちらも1000円引きであることには変わりないのですが、Bの場合にはもともとが100万と金額が大きいため変化が感じにくいんですね。

これを相対思考といったりしますね。

このような違いの認識の場面において、ウェーバーフェヒナーの法則が適用されます。

相対思考について詳しくは以下からどうぞ。

お金以外でもかなり感覚が違ってくる

ウェーバーフェヒナ―の法則の適用範囲は上述の通り、何もお金に限りません。

例えば、以下のようなものも適用範囲です

・時間

A:待ち時間が5分から10分になった

  • B:待ち時間が1時間から一時間5分になった
  • Aの方が待ち時間がより長くなったように感じる

・重さ

  • A:体重60㎏のボディビルダーが6㎏増量する
  • B:体重100㎏のボディビルダーが6㎏増量する

Aの方が重さがより増えたように感じる

このようにウェーバーフェヒナーの法則はいろんなものに適用できるんですな。

おわりに

この記事は「「ウェーバー・フェヒナーの法則」人間の感覚は数式で表せるの?」と題しておおくりしました。

ウェーバーフェヒナーの法則とは「人間が違いを感じる刺激の量はその強さの対数に比例する」という精神物理学の基本法則のことでしたね。

お金に関する相対思考もこの法則によって説明がつくものでした。

実は、わたし達が気付いていないだけで、わたし達の心理現象の多くは数式によって説明できるのかもしれません。

そのうち、「人間の心をAIによって作り出す」なんてこともできたりして、、、、。

まあ、怖くもありますが楽しそうでもあります。

今後も心理学の発展から目が離せないって感じですな。

では!

参考

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E2%80%90%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%92%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

http://blog.media.teu.ac.jp/2017/03/post-ad9e.html

https://hamaguri.sakura.ne.jp/5kanlog.html

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事