「会社の先輩に自己啓発本の受け売りなのかやたらと「仕事に情熱をもってやれ!」っていう人がいる。正直、うっとおしいしなんか違う気がする。」
まあ、情熱を持てはよくありがちな成功アドバイスだけど、確かにちょっとどうなのかって感じよな。
心理カウンセラーのオニギリの中の人、ぐれんです
今回の話題は「そのアドバイスってクソバイスかもよ?「役に立たない成功アドバイス」」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします
・ビジネスに関するアドバイスについて有害なものと有益なものを見分けたい人
・話しのネタが欲しい人等
よくビジネス界の成功者達は様々な成功のための秘訣を書籍などで発信していますよね。
そのアドバイスには、確かに有益だと思われるものが多数あるように思われます。
しかし中には有益どころかむしろ有害なものも含まれていたりするんです。
そこをしっかりと見定めないと結構人生こけてしまいます。
ということで、今回は人生において役に立たないアドバイス(クソバイス)について触れていこうかと思う次第。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
そのアドバイスはクソバイスかもしれないぞ
ちまたには色んな成功者の成功の秘訣などをつづった自己啓発本があふれております。
そこではよく「情熱を持て!」とか「自分の強みを伸ばせ!」みたいなことがしきりに説かれていますね。
しかし、こういった事はあくまでも「その本人はどう言ったスタンスだったか」にすぎないので、その教え通りの事をしたからと言ってあなたも成功できるとは限りません。
それどころか、彼らのアドバイスがあなたにとって害悪になる可能性すらあるでしょう。
なんせ、いわゆる成功者とあなたの性格や生育環境はそもそも違っているのですから、当人の言をそっくりそのまま真に受けて「そうかこうすれば成功するのか!」なんて思っても無謀ってものです。
もし、参考にするのであれば、ある程度学問的に普遍性が担保された情報にすべきですから、きちんとした心理学者の著書などの方がいいと思われます。
とはいえ成功者のアドバイスを実際に聞く中で、学べるものが多いのも事実でしょう。
ただそれをうのみにして自分で検証しないというのは、あまり賢明ではありません。
とりあえず、他人からのアドバイスを聞くときは、「本当にその通りなのか?」という批判的精神も忘れない様にしたいものです。
アドバイスに見せかけたクソバイス
さて今回の本題ですが、リーダーシップ開発や人材分析の専門家であるトマス=チャモロ=プリミュ―ジック博士は、以下の記事にて「従わない方がいいキャリアアドバイス」について言及しています。
参考
https://hbr.org/2020/10/4-pieces-of-career-advice-its-okay-to-ignore
この記事によると、同氏は以下のようなアドバイスに関して従わない方がいいと言及しているとのこと。
・ありのままの自分でいたほうが上手くいくといった助言
・成果をあげさえすれば問題ないといった助言
・自分の弱点を探すより強みを伸ばせと言った助言
・自分の楽しい事ややりたいことを情熱をもってやれば上手くいくといった助言
ふむ、どれも昔からいわゆる成功者が言っているような内容ですねえ。
では以下順次、同氏が指摘する問題点とその解決策についてそれぞれ少し補足してみます。
・ありのままの自分で言ったほうが上手くいくといった助言
・ビジネスの世界において、そもそも職場の人が望んでいるのは「この人は期待される行動を取れるのだろうか」という点であり、その人のありのままをみたいなどとは誰も思っていない。
・ありのままの自分のままに行動することは、単に尊大な人間と思われるだけに終始しかねない
・ビジネスの現場では、周囲の状況を観察・察知して「他人が期待している自分」の通りに振舞うべき。
・あくまでも感情的知性(EQ)を十分に活用して、世間のルールなどの枠組みの中に適合した形で自分を出そう
成果をあげさえすれば問題ないといった助言
・複数の研究で、ビジネスの世界では周囲の印象や人脈、アピール等のほうが実際能力よりも物を言うケースが多い事が確認されている
・現実は、「印象が悪いが中身がある人間」より「印象がいいが中身がない人間」が勝者となるケースは少なくないという
・例え自分に才能があろうとも、キャリアしたいなら周囲の有力者へのアピールを頑張ったほうがいい。つまり根回しが必要。
・「この人は謙虚だけど有能である」と周囲から認識されるのが最善。あまり露骨に自分をアピールせず、周囲の実力者を観察し彼らの抱える課題を考え解決することを頑張るのが吉。
根回しについて詳しくは以下。
・自分の弱点を探すより強みを伸ばせと言った助言
- ・強みを生かす前に弱点を改善しないと成功しない(例:頭がよくとも性格が悪いと周りから見放される、才能だけあっても自制心がないと作品を生み出せないなど)
・強みの多くは欠点ともなりうる点を考慮する必要がある(例:自信がある→ただの思い込み、協調性が高い→従属)
・まずは弱点の認識をすべき。過去の成功者の多くは自分を批判的に見ている。
・成功者に大きな野心を持つ、つまり現状に不満を抱きやすい人が多いのは、彼らがつねに弱点を乗り越えんとするが故。
・最終的に、自身の弱点を知り正しく欲求不満を持つのが正解
・自分の楽しい事ややりたいことを情熱をもってやれば上手くいくといった助言
・情熱が成功に結びつくのは、それがビジネス界のニーズに適合している場合のみ
・人間の情熱は変動するので、長期間にわたり同じ情熱維を持できる人は少ない
・自分の好きな世界で働くことばかり思考していると、多様性ある分野でスキルが成長しない
・若いころほどスキルの発達と幅広い学習の機会が必要。よって、情熱はわきに置いておいて「何にでも挑戦してみる」くらいでいた方がいい
・もし強い情熱を持っている場合、その情熱を十分に使いこなせる機会が来るまで趣味ぐらいにしておく。まずは自分のベースとなる能力を高めることに専念すべき。
・情熱の事は一旦置いておいて目の前の選択肢から最善な選択を選び取っていく事が重要
んー、結構博士のアドバイスの方が納得いきますね。
特に、情熱に関しては完全に同意ですよ。
わたしも最初ブログを始めるときに、まあいろいろとブログに関して色々な事を思っていたしカウンセラーにしても色々思うことはありました。
ただ今となっては、「いかにして日々のタスクに関して一定以上のクオリティーを担保できるか」と言った仕組みやマインドセットの在り方について思いを寄せることが多くなってきましたね。
基本の品質を保証するベースとなるものがあって初めて、そこに積み上げが安心してできるって感じです。
気分によって「今日はやるぞ!」と「か今日はやる気が出ない…」なんていちいち気分の上下動でパフォーマンスが左右されていたら、仕事にむらがあってもうどうしようもありません。
いつなんどきでも、「ある一定水準以上の成果を出し続ける」のがまあ言ってみればプロってもんですからね。
ま、わたしの場合、まだまだ全然たらないのでもっと精進しないといけませんなあ。
まだ半人前やあ~。
てか、一人前になれる日は来るのか??
なんか、心配になってきた、、、、。
あと、なんか「中身があるけど印象が悪い人は中身がないけど印象がいい人に負ける」ってのは、、うーん、まあやっぱそうなのかって感じですよね。
なんだろう、、、とっさにクズなイケメンの方が誠実なブサメンよりも圧倒的にモテるっていうのを思い出しましたわ、、、。
あー、世知辛いやんって感じよね。
どんな話も所詮は仮説にすぎないよねって話
上述のように、プロモミュージック博士は昔からよく言われるようなキャリアに関するアドバイスに対して痛烈な反論をしています。
同氏の指摘には「確かにそうだ!」とうなずかざるを得ない感じがしますね。
わたしも同氏の指摘には全体的に納得です。
ただこの指摘に関しても、「絶対的真理ではない」という事をわたし達は心に留めておくべきでしょう。
この世界には絶対的真理なんて言えるものは、まず存在しないので、「全てを仮説であると考える」のが重要だと思います。
どんな知識や成功法則なんてものを聞いても自分で実践してみて「それが正しいのか」や「自分には合っているのか」を確かめていく姿勢が欠かせないと思うんですね。
検証の結果、役に立たないことに気がついたりもすると思います。
そういった試行錯誤を繰り返しながら、「自分に合った自分流の成功法則」を作っていくしかないんだと思うんですよ。
まあ、知識だけで頭でっかちになって成功なんて絶対しませんからね。
おわりに
この記事は「そのアドバイスってクソバイスかもよ?「役に立たない成功アドバイス」」と題しておおくりしました。
今回はよくありがちな成功者の成功アドバイスに対するプロモミュージック博士による痛烈な批判とその問題点を改善するための方策について紹介してみたい次第。
ただ同氏の指摘ですらも、結局のところは仮説の一つでしかないという事をわたし達は死かと認識しておくべきだと思います。
やはり、知識は自分で実践してみてこそ価値あるものとなりますね。
知っただけで成功するなら世話ないぜって話ですよな。
まあ、世の中は成功者であふれちゃいませんからね。
自己啓発本などを読むのもいいですが、実際にそこからえた知識を実践しその試行錯誤の中から生きた知識を学び取るような姿勢を欠かさないようにしたいものです。
では!
参考
https://hbr.org/2020/10/4-pieces-of-career-advice-its-okay-to-ignore