「吃音」たどたどしい喋り方は自己責任?そんなことはありません。

「よくどもってしまう人、、、吃音っていうのか?連続して『わ、わわわわ、わたしは』みたいに話す人っているけども、あれってちゃんと自分の話し方を意識すればすぐ直るでしょ。ぶっちゃけ甘えの一種だと思っている。うちの職場にも一人いるけど。本当に聞き取りづらくて仕事の進みに影響するわ。本当、どうにかしろよってカンジ」

いや、何を言っているのか?

吃音が自分の努力ですぐ直せる?

甘え?

そんな簡単なわけないやろ、、、、。

それは完全に勘違いやぞ。

こういった無理解が吃音当事者を生きづらくさせとるんや、、、。

オニギリス!

脱マンネリストのオニギリです!

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「「吃音」たどたどしい喋り方は責任?そんなことはありません。」という話です。

今回は以下のような方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ
  • 吃音について少し詳しくなりたい人
  • 身近に吃音の人がいる人
  • 吃音かもしれないと思っている人

吃音ってしっていますかね?

実は私は恥ずかしながら「吃音?なにそれ?」みたいな感じで人生のほとんどを過ごしてきました。

身近に吃音の人はいないし、そういった人とも進行は一切なかったため吃音に対するイメージは「なんか、少ししゃべりにくいとか活舌がよくない程度なんじゃね?」みたいな感じでしたね。

ただ、実際に相談を受けたりその他にも色々と接する人の範囲が増えていく中でそういった認識が「どれほど浅はかであったか」を痛感するようになっていきました。

今回は吃音というものがどんなものであるのかという正しい認識(自分の実力不足で勘違いがあったらすいません)を微力ながらでも広めたいって思う次第。

では、ゆるりとおおくりします。

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吃音は甘えではない

吃音とは話す際に言葉がなめらかにに出てこない発話障害の一つのこと。

そして、その症状の特徴的な「非流ちょうさ」には以下の3つがあるとされています。

  • 連発(音の繰り返しこと):例:わ、わ、わたしは
  • 伸発(音を引き延ばすこと):例:わーたしは
  • 難発、ブロック(言葉を発することができずに間があくこと):例:、、、、わたしは

以上のような発話上のなめらかさを乱す話し方をWHOでは吃音としている模様。

そして、「発話障害」という言葉のとおり吃音はれっきとした障害であって「本人の心掛けに起因する甘え」とは一線を画します。

この点は非常に重要です。

吃音の原因ってなんなん?

始めに言っておきますが、吃音の原因と治療法には「これといった決め手がない」状態です。

要は、原因や治療法の最適解としての統一見解がないって話でしょうか。

で、吃音には実は2種類あります。

それが以下です。

  • 発達性吃音
  • 獲得性吃音

以下順次その原因と共にすこし解説して見ます。

・発達性吃音

発達性吃音とは吃音の9割を占めるとされるもので、以下のようなことが知られているといいます。

幼児が2語文以上の複雑な発話を開始する時期に起きやすい

幼児期(2~5歳)に発症する場合がほとんど(小学校以降に発症することもあります)

発症率(吃音になる確率)は、幼児期で8%前後

発症率に国や言語による差はほとんどない

有病率(ある時点で吃音のある人の割合)は、全人口において0.8%z前後

男性に多く、その比は2~4:1程度である(年齢や調査により結果は変動します)

以下のような要因がお互いに影響し合って発症する

体質的要因(子ども自身が持つ吃音になりやすい体質的な特徴)

発達的要因(身体・認知・言語・情緒が爆発的に発達する時期の影響)

環境要因(周囲の人との関係や生活上の出来事)

引用

http://www.rehab.go.jp/ri/departj/kankaku/466/2/

なお、体質的要因、つまり遺伝的要因が8割を占めるという報告もあるそうです。

もうここまで言えば、明らかですな。

「吃音をとらえて甘えなんて言っている考えの方がよっぽどあめえよ」とね。

何でもかんでも自己責任にしたらいいって話ではないです。

・獲得性吃音

獲得性吃音とは発達性吃音とは違い、後天的に吃音症状が発症したものであり、その分類には以下の2つがあるといいます。

・獲得性神経原性吃音

神経学的疾患(要は神経系な病気のこと)や脳の損傷によって発症。

例:交通事故に遭って頭を強く打って以来、吃音症状が出るようになった。

・獲得性心因性吃音

心的なストレスだったり外傷体験、つまりトラウマになってしまうような体験に引き続いて起こる。

例:大地震に遭いいのちの危機にさらされ、また悲惨な震災現場を目の当たりにして以来吃音症状が出るようになった等。

上記2つの吃音のいずれも10代後半以降、つまり青年期以降に発症するとされているといいますね。

当たり前だけど周囲の理解が必要だ

もうこんなこと当たり前すぎて、いまさら言うのもしらけますが、「吃音に対する周囲の人の理解がもっと進むべきである」ということです。

やはり、吃音というとその特徴的な話し方のせいで子供時代は嘲笑の的にされた経験を持つ人も多い模様。

もちろん、大人になってもそうですね。

「あいつ、いっつもどもってね?普通に話せねえのかよ、なあ?w」みたいに陰口をたたかれて笑いものにされたりってことは普通にあると思います。

まあ、これらの問題の全てを「吃音に対する世の中の認識が不足しているから」なんて理由だけで解決するとは全く思いませんが、それでもやはり「吃音が障害の一種であり決して本人の努力不足ではない」みたいな認識が広まることは大事だと思うんですな。

確かにね、いるんです。

障害だって認識があるからこそ攻撃する人や認識があろうがなかろうが関係なく攻撃したい欲求が強い人も。

でも、やはり多くの人の正しい認識を持てば攻撃しようって感じにはなりません。

吃音であることを責める風潮をなくしていくには月並みですが、「社会に吃音に対する理解を広めていくこと」なんだと思うのであります。

吃音の子供の中には学校で吃音をからかわれ続けたり、それをもっていじめられたりして心を病んでいく人も少なくないでしょう。

そんな状況も教師や親といった大人が正しい認識を持っていれば、止める事もできるとおもんですわ。

少なくとも、吃音であることをもって本人を非難するってことは避けなければならないと思うんですねえ。

おわりに

この記事は「「吃音」たどたどしい喋り方は自己責任?そんなことはありません。」と題しておおくりしました。

最後にもう一度言っておきますけども、「吃音は甘えとかではない」です。

自己責任で済む問題でもありません。

そのことは強く認識しておく必要があると思うんですね。

では!

参考

http://www.rehab.go.jp/ri/departj/kankaku/466/2/

https://toyokeizai.net/articles/-/226307

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