「今日学校の授業でエディプスコンプレックスっていう単語聞いたけど、あれはさすがに解せないわ。何つーか気持ち悪いんだけど。」
ふむ、まあわからんではない。
なんかマザコンこじらせたみたいな感じで気持ち悪いよねえ。
オニギリス!
脱マンネリストのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「エディプスコンプレックスって何?「女児版はエレクトラコンプレックス」」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
・エディプスコンプレックスについて気になる人
・エレクトラコンプレックスについて気になる人
・話のネタが欲しい人等
エディプスコンプレックスとはコンプレックスの一種です。
おそらく高校で倫理や世界史の授業をとっていた人は、もしかしたら聞いたことがある用語かもしれません。
結構、この用語の意味を初めて知った時に「は!!?キモくね?」と思った人は珍しくないと思います。
今回はそんなエディプスコンプレックスについて少し詳しく見ていきたいと思う次第。
なお、コンプレックスの本当の意味も含めコンプレックスを概観してみたい人はリンクからどうぞ。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
エディプスコンプレックス
エディプスコンプレックスとは、あの精神分析学の創始者であるジグムント=フロイトさんが提唱した概念であり、「男の子が無意識のうちに同性である父を憎み、母を性的に思慕する傾向」です。
なお、男子では去勢コンプレックス(去勢不安)によりエディプスコンプレックスが終わるといいます。
※去勢コンプレックスとは精神分析学の概念。詳しくは以下参照。
凄く単純にまとめてしまうと、「ワイのマッマをオトンに取られたくないねん!!マッマはワイのもんや!」という感じですなあ。
正直いって、この概念を高校受験だか高校の授業だかで初めて知った時に「え!?なにこれ、、、ただのマザコンの拗らせ版じゃん!!」と思った記憶があります。
ちょっと「キモ、、、」と思ったのを覚えていますねえ。
、、とまあ、わたしの個人的な感想はいいとして、エディプスコンプレックスという名称の由来についても少しふれておきましょうか。
エディプスコンプレックスの「エディプス」とは、ギリシア神話のエディプス王(オイディプス王とも)に由来しています。
エディプス王に関しては諸説あるのですが一般的に言われる説にのっとって非常に大雑把に言うなら、
エディプス王とは「知らない間に父を殺し母との間に子供をもうけて、その後妻である母は首をつって死んだため自分は両目をえぐって放浪の旅に出た」という人物です。
、、、すいません、あまりにも端折りすぎて何のことやらだと思います。
もっと詳しく彼のことについて知りたい人はコトバンクをご覧くださいな。
しかしまあ、随分な境遇で生まれて神託に振り回されっぱなしの何とも言えない人生を送っております。
本当神託が全ての元凶やねん、、。
女性版エディプスコンプレックスがエレクトラコンプレックスである
エディプスコンプレックスは男児についての概念でしたので、「じゃあエディプスコンプレックスの女の子バージョンだってあってもええんやないか?」とお思いになる人はいるでしょう。
はい、ありますよ。
それがエレクトラコンプレックスというものです。
エレクトラコンプレックスとはエディプスコンプレックスとは逆で「女の子が母を憎み、父を思慕する傾向」のことを意味します。
エレクトラコンプレックスの「エレクトラ」とは、これまたギリシア神話に由来していますね。
エレクトラとはミケーネ王アガメムノンの妻クリタイムネストラの娘。
クリタイムネストラは自分の夫であるアガメムノンを殺害してしまいます。
そこでエレクトラは、自身の愛する父の復讐のために弟のオレステスと協力して母を殺す事で復讐を果たすこととなるんですね。
このエレクトラコンプレックスは先ほど女性版のエディプスコンプレックスに該当するものだといいましたが、フロイトさんによるとその克服の過程がそれぞれことなっているので構造的には異なったものだといいます。
エディプスコンプレックスは妥当な概念なのか?
エディプスコンプレックスの概念はちょっと突拍子もないというか、あまり普遍性があるとはいいがたい感があると思います。
少なくともわたしに関しては、「これは単なるマザコンの一種じゃん」みたいに思ってしまいますねえ。
ただ、これは無理もないんです。
なんせこのエディプスコンプレックスという仮説は、フロイトさんの実体験に基づくもの、つまり「かなり主観的なもの」だからなんですね。
実は、フロイトさんは初めからからエディプスコンプレックスのようなものがあると考えていたわけではないといいます。
彼は1900年の自著『夢解釈』にて初めて当概念を提起しているのですが、その着想はこの本が書かれる少し前であるそうな。
彼のエディプスコンプレックスに関する着想の日は彼の友人フリースへの私信によると、1897年の10月15日であるといいます。
しかも、この1897年10月15日という日時はなんとフロイトの父親が死んでほぼ1年後。
そもそもフロイトさんは自分の父に対して複雑な感情を抱いており、それが故に「男児の父親に対する殺意」を中核概念としたエディプスコンプレックスという仮説を思いつくに至った考えられます。
正直、この仮説を提唱する以前に彼が唱えていた神経症やヒステリーに関する自説の方がより現代的であったとすら言われることもあるそうですので、やはりこの仮説はかなり主観的なものである感が否めません。
とはいえ、このような仮説が学問的に全く無意味なものであったとは言えないようです。
例えば社会学者の大澤真幸さんによると、「エディプスコンプレックスは人間の中で規範や道徳が生まれてくるメカニズムと深く結びついている」ため、社会秩序の可能性について問う社会学にとっては非常に重要な仮説だといいます。
ふむ、、、、やはり頭を柔軟にしていろんな可能性について考えるって大事ですなあ。
おわり
この記事は「エディプスコンプレックスって何?「女児版はエレクトラコンプレックス」」と題しておおくりしました。
エディプスコンプレックスとは「男の子が無意識のうちに同性である父を憎み、母を性的に思慕する傾向」
のことです。
そしてエディプスコンプレックスの女性版がエレクトラコンプレックスになると言っていいでしょう。
このエディプスコンプレックスという概念はあまり科学的な概念とはいいがたいですが、まあ発想としては中々興味深い気がしますねえ。
んー、いろんなことを考える人がいるのもです。
では!
参考
https://kotobank.jp/word/%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%97%E3%82%B9-38470
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/63745?page=2
参考記事等