「うちのおばあちゃんはジャニーズはみんな同じ顔してるっていうんだが、、、まさかもう認知症なのかなあ。どうみたって、みんなそれぞれ違った顔してんじゃん!!イケメンはイケメンでも顔は違うって!!みんな同じに見えるとか、マジであたおかじゃん。」
んー、まあ、年配の人あるあるよな。
若い人が同じ顔に見えてしまうって現象。
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「「若い人やアイドルの顔はみんな同じに見える」と言う人達はなぜそう言うのか?」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
- 若い人がみんな同じ顔に見えるといっている年配者がなぜそんなことを言うのか気になっている人
- 話のネタを探している人等
「若いアイドルはみんな同じ顔に見える」なんていう年配の人が、あなたのまわりに結構いませんか?
正直、そんなこと言われると「?全然違うじゃん?なんで、同じに見えるの??」みたいに不思議に思ってしまいますよね。
人によっては「これってボケの前兆なのでは、、、?」なんて思ってしまう人がいるかもしれません。
でもね、これはボケがどうとかそういうことではないんです。
仕組みとしては、わたし達が外国人の顔を区別しにくいのと同じである可能性があるんですね。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
アイドルが同じに見えるのは外国人が分からないのと本質的には同じ
一般に、多くの日本人は外国人の顔を見ても区別がつきません。
これは一言で言うと、「日本人の多くは外国人の顔を見慣れていないから」だといいます。
わたし達が人の顔を認識する過程は以下の通り。
脳の一番後ろにある第一次視覚野に、目から視覚情報が送られる
↓
人の顔に関する情報が脳の一番下にある紡錘状回に送られる
↓
過去に見た顔との照合やその人がどのような人か等を詳細に分析する
この認識過程において、紡錘状回では「自分と同じ人種の顔を他の人種の顔より素早く正確に認識する現象」である「人種効果」というものが起こっています。
※顔を見分ける能力は生後一年までにきまるという。
日本人の場合、脳内に日本人を基準とした顔認識空間が形成され、その中心に日本人の顔が密集しておりその外側にいわゆる外人の顔が分布しているそうです。
そして、この顔認識空間の中心に近いほど、きめ細かく認識できるそう。
反対に外側にある外人の顔は大雑把にしかとらえられないという事になります。
で、ここからが今回の本題ですが、この人種効果が年配者が若い人の顔が同じに見えるのと関係ある可能性があるんですね。
年配の人達も若い人たちも同じ日本人なのに人種効果が関わっているといわれると少し変な気がしますね。
まあ、でも種明かしをすれば非常に単純。
年配の人達は自分と同じ年代層の人達とばかり付き合うことが多くなり、結果として若い人たちの顔をあまり見る機会がなくなってしまうからなんですね。
要は、顔認識モデルの中心が「日本人の高齢者」になってしまうのが原因だという事です。
高齢者からしたら、「若い人の顔は外国人の顔と同じ」になっているんですわな。
という事は逆に言えば、若い人からしたら「爺さんもばあさんもみんな同じ顔してるやん!!!」て意見があってもおかしくない気がしますな。んー、どうなんでしょうかねえ。
若い人を対象にして「じいさんやばあさんって皆同じ顔してね?」でアンケートでも取ってみたい感じはしますなあ。
美意識の高低も顔の認識に関わっているような気がする
さて、人種効果が人の顔の認識に関わっているという話は先ほどしましたね。
ただ個人的に、「美意識の高さ」というのも人の顔の認識に大きな影響を与えるものなのではないかと思います。人の顔の美醜に関しては、ある程度普遍的な評価基準が存在しているんですね。
当ブログで何回か取り上げていますが、黄金比とか白銀比、平均顔、左右対称度といったような要素は人の顔の美醜を決定する上で有効な基準であろうと思われます。
このような基準をよく知っていて、美意識がそれ相応に高い人は断定はできないものの、人の顔の特徴をつかむのが得意かもしれないと思うんですね。
特に、こういった基準を知ったうえでメイクをしているような人には顕著ではないかと思います。
メイクは基本的にこれらの基準における自分の顔の逸脱した欠点を、カバーするために行われるものです。
例えば、顔に立体感がなさすぎるとか目と目の距離が離れすぎている、とか小鼻が張りすぎている、目が小さいとかそういったものをカバーするのがメイクだという事ですな。
自分の顔が基準からどの程度逸脱しているかを知るためには基準をよく理解している必要があり、それを理解していると他人の顔も基準に照らしてどういった特徴を持っているのかを分析できるようになってきます。
ちなみに、私は美意識がそこまで高いとは思いませんが、黄金比等々の基準をもとに人の顔を見ているのが常態化しているため、人の顔の特徴をとらえるのが割と得意になっている気がします。
なので、外人か日本人か、さらに年齢の高低等に関わらずその人の顔の違いは区別できますね。
なので、アイドルを見ても全員ちゃんと違う顔をしているなって見分けがつきますし、高齢者の顔もそれぞれ違うなってわかります。
多分、わたし以上に美意識が高い人などいくらでもいるでしょうし、そういった人々はわたし以上に細かい人の顔の違いを認識し区別していると思いますね。
ま、知らんけど。
まとめ:高齢者にとって若い人は外国人
この記事は「「若い人やアイドルの顔はみんな同じに見える」と言う人達はなぜそう言うのか?」と題しておおくりしました。
年配の人が若い人や若いアイドルの顔がみんな同じに見えるのは、人種効果によるものである可能性があります。
はやい話が、「高齢者同士との付き合いばかりで若い年齢層の人と接する機会が極めて少ないから」なんですね。
あと、個人的には美意識の高低も人の顔の認識に関しては影響してる気がします。
まあ、顔って本当に面白いくらい人によって違いますよねえ。
不思議なものです。
では!
参考:https://www.works-i.com/works/series/jintai/detail003.html