「なんか、今日会社の上司にあの有名なナポレオンヒルの『思考は現実化する』を勧められたわ。でーもさ、思考は現実化するってよ、、、、うさんくさくね?思っているだけで変わったら苦労しないっての。つーか、エビデンスあんのかよ?どうせ一個人の体験談とかそんなもんでしょ。信じるに値すんのかって話。」
まーね、どうなんだろうねえ、、、。
オニギリス!
脱マンネリストのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「論理療法で思考を変えると行動が変わるかも?」という話題です。
自己啓発界隈で有名な書籍にナポレオンヒルさんの『思考は現実化する』というのがありますね。
て、言うかあるのね。
でね、成功をイメージするだけだと意味がないって話があったりするんですわ。
大事なのはゴールでなくてプロセスだってこと。
ただ、考え方がかわれば行動も変わるのは事実。
その行動の先にゴールがあるんですからね。
んで、その考え方を変えて自己実現を促そうっていうのが「論理療法」という心理療法になります。
今回はその論理療法の考え方や進行の仕方について概略をざっくり書いてみようかなって思います。
何か自分の考えをいい方向にかえるきっかけになると嬉しいです。
ちなみに、ウツっぽい人は当記事でイラショナルビリーフを見つける方法はやんないでね。
一人でやっていると反芻思考におちいってますます落ち込むかもしれないからね。
この記事はキャリアカレッジジャパン上級心理カウンセラー取得講座テキストを主に参考に書いております。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
論理療法ってなんぞ?
論理療法とは1950年代、アルバート=エリスさんにより提唱された心理療法です。
この心理療法は認知療法や認知行動療法の基礎となる認知過程の確立に寄与しました。
論理療法の特徴としては、哲学的な思考傾向が強く人間の考え方そのものに対して教育的指導を行って自己実現を促すというものがあります。
また、問題解決志向が強い点も重要ですね。
この前提には、エリスさんの「人は思考や考え方が変われば感情や行動も変化する」との考えがあります。
そして、「教育的指導を行っていく」とあるように来談者中心療法のようにクライエントの自由な語りに任せるようなものではないんですね。
論理療法の運びはカウンセラーが主導することになるわけです。
論理療法的なアプローチってどんなもん?
論理療法によるカウンセリングは上述した通り、その進行はカウンセラーが主導します。
具体的に言うと、その進行はあらかじめ構造化された枠組みの中において、初めはカウンセラー主導で進めていくということです。
そして、論理療法によるカウンセリングでは、カウンセラーはまずクライエントにカウンセリングの流れを示す必要がありますね。
そのうえで、カウンセリングの目標を2~3回のカウンセリングで決定します。
そして、その決めた目標を達成するためにカウンセラーとクライエントが協力してカウンセリングを進めていくという流れになるんですねえ。
その際、カウンセラー側としては具体的な問題解決以前に、クライエントの抱える感情的な問題にも焦点をあてていくこととなります。
詳細に言うなら、クライエントに共感を示しつつ、クライエントがどんな感情状態になったら気分が楽になるのかを事前に聞き取っておくなどして感情面での問題をあらかじめ取り上げておくんですね。
これをすると、否定的感情が問題解決の妨げにならないってわけです。
人の苦しみ発生の過程を示すABCモデル
エリスさんは人の苦しみや苦痛が生じる思考過程のことをABCモデルと名付けました。
ABCが一体何かについては以下の通り。
- A:感情が生じるきっかけとなった出来事
- B:非常に柔軟で現実対応力が高い思考(ラショナルビリーフという)
- C:非現実的、独断的で論理的な思考(イラショナルビリーフ)
んで、上記のCが結果として生じる感情や感情なわけですねえ。
もう察しのいい人は気がついているともうのですが、カウンセリングでは上記のイラショナルビリーフに着目していくわけです。
イラショナルビリーフは無意識的に発生するので、自分ではそうそう気が付けないんですよ。
そこでカウンセラーがそれに気づかせてあげるって話です。
4、論理療法でカウンセラーが伝えるべき2つのこと
さて、論理療法をするにあたってカウンセラーが伝えなければならないことというのが2つあります。
それは何でしょう??
はい、答えは以下よ!
- 否定的な感情の原因は出来事(A)から生じているのではなく、本人の認知や思考(B)から生じている
- 否定的な感情は他人や過去に起こった出来事のせいではない
順次少し解説してみます。
・否定的な感情の原因は出来事(A)から生じているのではなく、本人の認知や思考(B)から生じている
例えば、期末テストで赤点をとったとして、
「おうふ!これは死んだ!」
と落ち込む人がいるかとおもうと、
「おうふ!!これは死ねる!!しかーし、このまえより4点も上がってんだよねえ、拙者意外とやればできるのではござらぬか?次こそ本気出すでござる!」
と落ち込まない人もいるんですね(多分、、、、)。
「赤点をとった」という事実は同じですが、その事実のとらえ方が違うわけですよ。
だから、カウンセラーとしては
「あーね、同じ出来事でも認知や思考によって、その後に生じる感情に違いが出てくるんやで」
と教えることになるわけです。
・否定的な感情は他人や過去に起こった出来事のせいではない
はい、いい意味での自己責任思考ですね。
他人の責任にすると楽ではありますが、問題の解決までに時間がかかってしまいます。
なので、カウンセラーは
「今現在の認知、思考に注目していくんやで(ニッコリ)」
なんて感じで伝えていきます、、、。
ん?
何か変?
5、イラショナルビリーフには問いを発しよう
上記でいったように、カウンセラーはクライエントのイラショナルビリーフを指摘してあげることになるのですが、その種類についてはある程度の類型が損座しています。
それが以下の7つ。
- マイナス思考:いいことを無視して何でも悪い出来事にすり替える思考
- 拡大解釈、縮小解釈:自分の短所や失敗を大げさにとらえる一方、自信の成功は過小評価する思考
- 感情的決めつけ:客観的事実より自分の否定的な感情を堅実な事実と決めつける思考
- すべき思考:何かをしようとする際、~すべき、すべきでない、などと考える硬直化した思考
- 過度の一般化:一つよくないことがあると「いつもこうだ」などとネガティブに考える
- 結論の飛躍:さして確たる理由もなく深読みや先読みをして、否定的結論を出す思考
- 極端なレッテル張り:失敗した際、自分に対して極端にネガティブなレッテルを貼る思考
結構イラショナルビリーフにもいろいろありますねえ。
このように類型化しておいて、ふと自分を振り返って「あ、これ過度の一般化やん」みたいに自分の思考に突っ込みを入れる習慣がつくとそれだけでもイラショナルビリーフにとらわれなくなりますね。
まあ、個人的な体感でもそんな感じです。
6、ABC理論でイラショナルビリーフを見つけよう
さて、ではここからが今回の記事の核心?です。
具体的にイラショナルビリーフを見つけるにはどうしたらいいかって話です。
それが上述したABCモデルを活用した方法になります。
これをもし自分でできるようになれば(やはり、他者から指摘してもらうに越したことはないが)、割と日常を快適に過ごせるようになるかもしれません。
イラショナルビリーフを発見するには以下のような思考過程を踏みます。
1、C:不適切かつネガティブな感情の明確化
↓
2、A:Cが生じる契機となった現実の出来事を明確化
↓
3、B-C:B-Cの関連を考え、そのとらえ方次第でCが変わることに気づく
↓
4、B:イラショナルビリーフの明確化
↓
イラショナルビリーフに対処!
はい、こんな感じですね。
自分の感情に気が付いたとか、自分の考えのおかしさに気が付けたというだけでもかなりのストレス低減効果が期待できますし、場合によっては自分自身でその対策ができます。
とはいえ、、、ここまで自分できたら苦労はないですよね(笑)。
この作業を自分でやるとなると相当セルフモニタリング能力、つまり自分を客観的に見る力が必要になりますね。
この能力の育成には瞑想がいいので、これを機会にあなたも瞑想を始めてはいかが?
参考記事等
でも、やっぱり他人から教えてもらったほうが早いけどね。
そんなときのカウンセリングだね。
おわりに
この記事では「論理療法で思考を変えると行動が変わるかも?」と述べました。
はい、どうでしょう?
論理療法の概略とその中で使う思考法についてある程度概観できたのではないでしょうか?
特に、ABCモデルに即して自分の考え方を考えてみるのって結構わたし自身も毎日のようにやっているのですが、効果的であるように思えます。
なので、自分の思い込みや偏見の強さに辟易している人にはお勧めしたい方法です。
もし、「わたし思い込み強いんだわ」なんて思っている人がいるなら、それに気が付いているだけでも素晴らしいからね。
うん、偏見が強すぎたりセルフモニタリング能力が足りない人は自分が偏見にまみれていることにすら気が付いてないから!
だから、自分を責めないでクレメンタイン!
あ、でもね、一つ注意。
この方法をうつ傾向の人はやらないでね。
下手すると反芻思考に陥るかもしんないから。
ま、使える人は参考にしてみて。
では!
参考記事等