キャッシュレスを嫌い現金にこだわる人の心理はお金への愛着かも?

「最近は支払いがペイペイとかみたいなQRコード決済のおかげで大分便利になったよねえ。これからは日本も中国みたいにQRコード決済が主になってくるんだろうなあ。便利でいいことだ。、、、なのに、友人の中には執拗に現金にこだわる人がいるんなよねえ、、、わからないわ。現金払いなんてめんどくさいじゃん。高齢者でもあるまいにスマホの使い方がわかんないとかじゃないっしょ?変なの。」

んー、まあいろんな人がいるからねえ。

ちなみに、わたしはスマホだけで支払いができる未来は楽でいいとは思うけど、同時に問題だとも思っておるね。

詳しくはこちら。

オニギリス!

脱マンネリストのオニギリです!

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「キャッシュレスを嫌って現金にこだわる人の心理」についてです。

はい、そもそもキャッシュレス決済というと現金以外の決済方法のことですね。

今回は「スマホを利用したキャッシュレス決済」に話を限定して進めてまいります。

で、キャッシュレス決済を使いたくない人の心理といってもいろんなものがあります。

例えば、、、、

  • 通信がうまくいかない時がある
  • 店員の人がよくわからないとかえって時間がかかる
  • スマホの充電が少ないと気が気ではない

なーんて、感じのものがあったりするようです。

今回は上記以外でキャッシュレス決済をしたがらない理由を考えてみたいと思います。

それは、、、、

「お金への愛着」

です。

ん??

ばかばかしい??

いやいや、結構物理的なお金への愛着ってすごいものがあるんです。

では、ゆるりとおおくりします。

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お金の本質は「信用」

あなたはお金と聞いて何を思い浮かべますか?

多分、多くの場合は一万円札のようなお札や500円玉ののような効果を想像するでしょう。

お金の値打ちというものはそれを何か価値のあるものと交換できるというところにあります。

そう、言ってみればお金は「価値の貯蔵庫」といっても言い過ぎではありません。

しかし、誰が「お金と価値あるものの交換を保証するのか」がそもそも問題です。

ただの金属の塊は食べれもしないし、紙切れは食べても消化されないし誰かが「それに価値があることを保証」してくれないと安心してつかえませんね。

なので、お金の本質は「信用や信頼」となのです。

あなたは金本位制というものを知っているでしょうか?

金本位制とは、、、

金を通貨価値の基準とする制度。中央銀行が、発行した紙幣と同額の金を常時保管し、金と紙幣との兌換を保証するというもの。1816年に、英国が1ポンドの金貨鋳造をはじめたのが金本位制のはじまりだと言われている。日本では、1897年に明治政府が金本位制を採用。1929年からの大恐慌主因で主要各国は金本位制を離脱し始め、金の保有量とは関係なく通貨を発行する、管理通貨制度へと移行

引用

https://kotobank.jp/word/%E9%87%91%E6%9C%AC%E4%BD%8D%E5%88%B6-248529

ちなみに、兌換(だかん)とは「紙幣と本位貨幣(正貨)を取り替えること」。

まあ、本位貨幣について長々と記述すると本記事の論旨とずれるのでこちらで気になる人は確認してくださいな。

参考

https://kotobank.jp/word/%E6%AD%A3%E8%B2%A8-85532

上記説明にもあるとおり、1929年までは金を価値の基準としてお金を考えていたわけです。

もう本当に最近ですね。

で、大事なのは「金を基準にしていた」という点です。

なんで金だったのでしょうか?

希少だから、きれいだからとかいろんな理由が考えられないわけではありませんが、結局のところ、、、

「金を貴重なものとしてあつかってきたから」

という心理的なものが根本にあるといえそうです。

お金に価値を与えるのは人なのです。

何にでも、価値を吹き込むことはできるのですよ。

人類学者のデヴィッド=グレーバーさん達の研究によれば、お金は5000年前には存在していたとのこと。

そして、そもそもお金が存在する以前の時代、つまり物々交換の時代であっても、「価値が等価であるか」という意識はあったはず。

家の屋根を修理してもらったら、その労力に対して何をひきかえにすれば、釣り合うのか双方で合意できるものを話し合う、、、なんてね。

つまりですね、突き詰めていくとお金の価値は信用ではあるものの、基準となるものが存在することが不可欠です。

で、その基準自体は「人間が勝手に決めたから」。

金に価値があるのも究極的には「歴史的によってたかってみんなが価値があると扱ってきたから」です。

金でなくても何でも基準になりえたわけですね、心理的な意味ではね。

こう考えると何が本当に価値があるのかわかんなくなってきますねえ。

形のあるお金への愛着は格別

実は、お金の物理的な形状それ自体に価値があると感じてしまうのが人間というものです。

人がお金の物理的形状に強い愛着を持つと発見したのは、心理学者のステファン=リーさんとポール=ウェブリーさんでした。

人間はお金の形状にももちろんこだわりますし、同時に意匠、つまり装飾にもこだわるものです。

外国の事例ではありますが、意匠の変更が怒りや脅迫につながった場合もあるといいます。

このような心理的傾向から考えると、あくまで現金にこだわる人の中にはかなりの割合で「お金への愛着」が人一倍強い人が含まれているのかもしれませんね。

いわゆる貨幣収集家やコインコレクターの人達の収拾の動機にこの「お金への愛着」が関係あるような気がしてなりませんねえ。

ただし、日本の場合は日本人には不安を感じやすい遺伝子を持っている人が多いのこともあり、単にキャッシュレスを嫌がる人は「お金に実体がなくなることへの不安」が大きいのかな?なんて思ったりもします。

まあ、理由なんて複合的なもんですからねえ、、、。

「これが理由だ!」とは断定できないもんですね。

無形物より有形物のほうが信用されるよね

これはただの私的考察にすぎませんが、「無形物より有形物のほうが信用されやすい」と思います。

例えば、営業の世界でも無形商材を売るときにはいかにその商品の具体的なイメージを顧客にあたえられるかが問題になる等と言われますね。

ですから、無形商材を扱う営業パーソンは何とか商品の具体的なイメージを持ってもらうために、資料の作り方とかパンフレット作りとかいろんなところに注力しているって話。

まあ、そもそも営業は信頼関係があって初めて物が売れるということが通説のようですから(個人的には納得)、商品が無形有形という以前に営業パーソン自身が「信頼できる人格」であるかが問題ともいえます。

ただやはり、目に見えないものは実体がないので触ったり見たりもできず、どうしても具体性に欠けるんですよね。

で、お金の本質も信用や信頼というものであり、そもそもお金も実体のないものです。

その実体のないものになにがしかの形を与えることで具体化され、それによりお金自体に対する信頼がまし、人はそこに愛着すら感じるようになったのかもしれません。

なので、どんなものも「目に見えるようにする」とか「相手によくわかるようにする」というのが大事ということ。

それが相手との信頼関係の強化になる可能性があるといえます。

例えば、心理学の研究結果には「感謝の気持ちは伝えようとしないと伝わらない」とか「リアクションに乏しい人は嫌われたりする」とかいうものがあったりします。

人間は原則として「未知のもの、予測できないもの」は恐れますからね。

その時々の気持ちはしっかりと相手に伝えるようにしたほうがいいのでしょう(まあ、負の感情に関しては例外もあるけど)。

参考記事等

おわりに

この記事では「キャッシュレスを嫌って現金にこだわる人の心理」についてお金に対する愛着という側面から述べました。

人間の硬貨や紙幣等に対する愛着には並々ならぬものがあります。

お金の本質は「信頼」であり、お金自体に本当は形はありません。

あくまで考察でしかないですが、人はそもそも「未知のもの」等を恐れるので、お金に実体が与えられることで具体化されてよりその信頼がまし、果ては愛着まで感じるようになったのかもしれないですね。

そう考えた場合、無形のものを有形化すること、もっというと「自分の気持ちを形にする、相手によくわかる形で表現すること」で信頼を得やすくなる可能性もあると思うんですねえ。

気持ちって「思っているだけ」だと「ないのと一緒」ですからね。

例えば、「片思い」なんて何にもならんのですよ、言っちゃあれだけど。

ちゃんと思いは伝えないとね。

最後にキャッシュレスによって生じるお金の使いすぎに対策する方法を置いておきます。

では!

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