「わたしは凄く心配性で後悔したら嫌だなって強く思ってしまう。そのせいで、知らず知らずのうちに自分のやりたい事を何もしないでいる気がする、、、。これじゃあ、後悔を恐れてかえって後悔を増やしている気もする、、、。」
うん、そう、それよ。
後悔したくない気持ちのせいでかえって後悔することになってやしないかってことよね。
、、あるあるやねえ。
オニギリス!
脱マンネリストのオニギリです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「後悔したくない!の思いがかえって失敗を引き起こす「予想後悔は怖い」」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
- 後悔をしたくない気持ちが強すぎて一歩を踏み出せない人
- 後悔する気持ちが与える影響について知りたい人
「誰しも後悔したくない」という気持ちをもって生きているかと思います。
よくいいますね、「後悔しない生き方を」なんてね。
でも、現実は「後悔したくない」という気持ちが強すぎるがためにかえって何をすることもできず、「結局後悔しているんじゃないか?」と思うこともあるかと思います。
はい、その通り。
「後悔したくないからやってみる」のであればいいのですが、「後悔したくないと思いすぎてかえって後悔する結果を招いている」ってことはありうるのです。
今回は以下の論文を参考にしておりマウス。
参考
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjesp/48/2/48_2_150/_pdf/-char/ja
では、ゆるりとおおくりします。
目次
やらない後悔よりはやって後悔したほうがまし
やりたいと思うことはちゃんとやっておかないと、死ぬ間際に後悔してやりきれない気持ちになって死ぬことになるかもしれません。
しかも、そのやらなかったことによって生じる後悔はやってしまった後悔よりも大きいなんていわれたりしている模様。
そういう意味では、一概には言えませんが原則として「やってみたいことは後悔するかどうかを心配するより実際にやってみたほうがいい」ということになりますね。
実際、経験ある人も多いかと思いますが死に際に限ったことでなく日々「あの時これやっとけばよかったのになあ」みたいに後悔を引きずってなんとなしにパフォーマンスが低下していたりするなんて事もあるかとおもいます。
今回はこの「後悔」というものについて少し突っ込んでみたいと思います。
行き過ぎた心配が後悔の元凶
心理学において、後悔とは
「違う決定をしていたら今の状態がもっとよくなっていたかもしれないと想像した際に生じるネガティブ感情」
と定義されています。
つまりこの定義からするに、後悔は過去の意思決定をかえりみた時に発生するので、「過去志向の感情」といえるでしょう。
しかし、現実では後悔は例えば「もし今受験に向けて勉強を頑張らなかったらきっと後悔するだろう」、「もしこんなことをしたらきっと後悔するだろう」等のように、過去の意思決定だけでなく「将来後悔したくない」と思った際にも予期されます。
そう言った意味では後悔は過去志向であると同時に未来志向の感情ともいえるんですな。
参考
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjesp/48/2/48_2_150/_pdf/-char/ja
で、このように「~したら後悔することになるかもしれない、、、」等と心配することを「予期的後悔」といいます。
この「予期的後悔」が強くなってしまうと、将来予期される後悔をさけるべく何も行動しないなんて話になりかねません。
ただ、これは人間の心理上仕方ない事です。
実は、人は未来における自分の感情を予測することがへたくそなのです。
このような感情予測の誤りをインパクトバイアスといいます。
このインパクトバイアスによって、人は「ある出来事が未来における自分の感情反応に与えるインパクトやその継続期間を実際以上に過大評価してしまう」とのことです。
ただ、このインパクトバイアスの源泉として、「心理的免疫システムの無視」や「焦点化」等があげられたりすることが多いもののまだまだ不明な点も多い模様。
詳しくは今回参考にしている論文からどうぞ。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjesp/48/2/48_2_150/_pdf/-char/ja
人が将来の後悔を恐れて行動を起こせないというのにも、それなりの理由があるんですねえ。
そして重要なことですが、このようなバイアスに惑わされないためには、「バイアス自体についての知識を持つこと」が大事です。
バイアス解除について詳しくは以下。
全部自分の意思で決めないとね
後悔に関する研究には、「自分の意思で何か行動をした場合には、その行動が例え失敗に帰しても後悔を後に引きづる可能性が低い」ということを示唆するものがあります。
以前、説得に関する記事で「エージェンシー(行為主体性)」が大事だと述べたように、人は何かを「自分の意思で決定した」という実感が伴わないと納得できない傾向があるんですね。
例え、何かに挑戦して失敗しても「まあ、自分がやりたくてやって失敗したんだから、悔いはない」等と思えて比較的早期に立ち直れたりします。
対して、「本当は失敗が怖くてやりたくないけど周囲の目があるからやらざるを得ない、、」とか「これが今の社会の常識だから仕方ない、、、」みたいにある種が同町圧力等の外的なプレッシャーに屈する形でやって失敗しても中々立ち直れません。
例えば、受験でも親からのプレッシャーで本当は受けたくもないを受けさせられた場合、自分の意思で東大をしっかり目指して不合格になった場合に比して立ち直りに時間がかかるということですね。
なので、後悔を出来る限り軽減したい、避けたいと思うのであれば、「自分の意思で決定すること」と「他他人の意見に翻弄されて決めないこと」の2点に気をつけましょう。
「自分の意思で決めろ」というのは先ほど挙げたエージェンシーのことからも明らかです。
迷った時も「自分で決める」ことに徹しましょう。
誰かにアドバイスをもらっても、「最後に決めるのはあくまで自分である」という姿勢を堅持するんです。
もちろん場合によりますが、あくまで人生の主役は自分であり他人が主役になることなんてありません。
自分の気持ちに素直に従って「自分がやりたいことを追求したらいい」のです。
おそらく、この記事を読まれているあなたは人の目を気にしてしまう人なんじゃないかって気がします。
なので、「もっとわがままになればいいよ」て思いますね。
いいじゃないすか、たった一度の人生。
誰にも遠慮なんてしないでいいんです。
もっと、「自分が幸せになるために自分で自分のための選択」をしましょう。
はい、そういうこと!
ちなみに、人生の最後にありがちな後悔についての記事や書籍を置いておくので、自分が対策できそうな後悔には今から備えておいてもいいと思いますよ。
おわりに
今回の話題は「「後悔したくない!の思いがかえって失敗を引き起こす?「予想後悔は怖い」」という話です。
後悔をしたくないと思うがあまり何も行動できず、結果として人生の最期を後悔だらけで締めくくるんてことを、歴史上多くの人達が犯してきました。
しかし、後悔を最小限にしたり後悔からの立ち直りを早くしたりしたいのであれば、以下の2点を意識していきましょう。
・自分の意思で決定する
・他人の意見に翻弄されて決めないこと
後悔は少ないほうがいいっすね。
では!
参考
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjesp/48/2/48_2_150/_pdf/-char/ja
参考記事等