「心なしか相田みつをの詩を読むとホッとする気がする。あの独特の書体も相談だけど、なんだか穏やかな気持ちになるしいい意味で全身から力が抜ける。」
うん、そうかもしれない。
なんだか、和むよなあ。
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「語尾に「にんげんだもの」をつけるとメンタルケア上便利で有用かも」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
- 完璧主義になりがちな人
- 相田みつをの詩が好きな人
相田みつをさんといえば独特の書体と詩集「にんげんだもの」が有名な書家であり詩人ですね。
みなさんもよく知っているかと思います。
彼の詩は実に平易で飾らないけど、とても心にしみわたってくる「何か」がありますね。
まあ、それを「優しさ」とか「思いやり」なんて安っぽい言葉で表現していいものかはわかりませんが、、、。
彼の代表作のタイトルでもある「にんげんだもの」ですが、個人的に個の言葉について思うことがあります。
それは「なんだか、気分が落ち込んだりして独り言を言っているときに語尾に『にんげんだもの』と付けてみるといいんじゃないか?」ってこと。
おそらく、自分に対して少し優しくなれる気がしますよ。
、、、ん?
おふざけが過ぎる??
うん、まあね、分かりますよ、言いたい気持ちも。
でもね、何の根拠もなくこんなこと言っているわけではないんですよ。
じゃ、まあ、何で語尾に「にんげんだもの」てつけるといいと思うのかについて詳しくみていまいりましょうか。
なお、今回の「にんげんだもの」にかぎらず前向きになれる言葉を知りたいという人は「「心に響く名言(迷言?)」心に残る名言60選「人生に豊かさと気付きを」」の記事をご覧くださいな。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
相田みつをってどんな人?
さて、まずは相田みつをさんとは一体どんな人なのかについて少し見ておきたいと思います。
相田みつをさんは日本の詩人であり書家であり、「書の詩人」や「いのちの詩人」等と称されています。
なお、本名は「相田光男」だそうな。
その作風は、平易な詩を独特の書体で書くというもの。
ただ、彼は長らく不遇であった模様。
彼の師匠である紀野一義さんによると、自身の文言が顧客に受け入れられずに苦悶の日々を過ごしていたといいます。
また、彼は晩年には商業的に成功したものの文学や書の分野ではあまり良い評価を受けることはなかったようです。
批判の中には、以下のような痛烈なものがある模様。
・相田作品は処世訓のようなもの(詩人の高橋順子氏による)
・今は分かりやすいものが受ける時代。詩は難解であっていい(思潮社代表取締役であり詩人でもある小田久郎詩による)
・実用的で即効性のあるものが求められているのを感じる。でも、自分がどう生きるのか、長い時間をかけて考えさせてくれるのは文学しかない(現代詩作家の荒川洋治氏による)
・素直に言ってこの相田みつをと言う人の、わざと下手に書いて人に阿(おもね)るような字も、それを紙に書きつけた、人の心の底の劣等感をごまかすような文句も私は嫌いである。上手に書ける字をわざと下手に書く人には何か魂胆がある、と警戒したくなる(フランス文学者である奥本大三郎による)
んー、みんな痛烈過ぎるってばよ(笑)。
ただ一方で、彼を擁護する人たちもちゃんといたようです。
相田みつをさんの作風を支持する人達の意見には以下のようなものがある模様。
・「難しい言葉を一つも語らないで、仏教の根本的な哲理のようなものを語ってしまう。そして、それを読んだ人に『なにかが残る』んですね。残る――ということは、その先の世界があるということです」(作家の立松和平による)
・「彼の残した書の言葉は実に素晴らしく、心を打たれました。印象に残ったのは、“しあわせはいつもじぶんのこころがきめる”というフレーズと、“にんげんだもの”です。行動経済学に通じるものがあります」(行動経済学研究の第一人者リチャード=セイラーによる)
なお、わたしは結構彼の平易で飾らない作風は好きですね。
真理とされることって意外とシンプルなものだと思います。
相田みつをさんの飾らない作風は、ストレートかつ柔らかくそういった真理の一端を伝えてくれる気がするんですねえ。
まあ、分かりやすければわかりやすいほどいいとは全く思いませんが、彼の変に難解にしない作風には個人的に好感が持てます。
いいじゃないか、人間なんだから
さて、いささか前置きが長くなってしまいましたが、本題に入っていきましょう。
わたしが「ネガティブな独り言をいってしまったら、語尾に『にんげんだもの』とつけるといい」と思っているのは、「ネガティブ体験を客観的に見つめられるようなる」と思うからです。
これは、ジェネリックユーというテクニックの応用になります。
ジェネリックユーとはエクスプレッシブライティングの効果を高めるため開発されたテクニックです。
※エクスプレッシブライティングとは「自分が体験したネガティブ体験について、その時に抱いた感情や思考を包み隠さずに紙に書き出す」という心理療法のこと。
エクスプレッシブライティングについて詳しくは以下。
ジェネリックとは「一般的な」という意味であり、「ユー」とは英語の2人称であるあの 「YOU」のことです。
つまり、ジェネリックユーとは「一般的なあなた」みたいに訳せますね。
このテクニックは「個人的に不快だった体験を一般的なあるある体験に変換する」というものです。
例えば、「仕事で失敗して上司に怒られた」という経験を「生きていれば人間なんて仕事で失敗することはあるし、その際に上司に怒られることだってある」と言い換えられます。
これがジェネリックユーになりますね。
しかし、いちいち言い換えているのは面倒だしちょっいと疲れます。
そこで、単純だけどもネガティブな個人的体験について独り言を言った後に「にんげんだもの」とくっつけると多くの場合ジェネリックユーと同様の効果があるのではないかと思うんですね。
例えば、先ほどの「仕事で失敗して上司に怒られた」の後ろに「にんげんだもの」をくっつけると、「仕事で失敗して上司に怒られた、にんげんだもの」となりますな。
一見バカバカしいですが、少しだけ「まあ、人間って不完全だし、、怒られるようこともあるよなあ、、、」等と思えるようになるのではないでしょうか?
ネガティブ体験を語った後に「、、、にんげんだもの」と続けると手軽にストレスを減らせると思います。
気持ちが落ち込んだ時に声に出して読みたい相田みつをの名言
さて、では最後にすこしばかり相田みつをさんの落ち込んだ時に聞くと気が楽になりそうな名言を紹介してみたいと思います。
では、どうぞ。
・いのちがけでほしいものをただひとつに的をしぼって言ってみな。
・自分が自分になりきるということは、いま、ここの、自分のいのちを完全燃焼して生きることです。
・人生において最も大切な時それはいつでもいまです
・どのような道を歩くとも、いのちいっぱいに生きればいいぞ。
・むりをしないで、なまけない。わたしは弱い人間だから。
・あってもなくてもいいものは、ないほうがいいんだな。
・背のびする自分 卑下する自分 どっちもいやだけど どっちも自分
以上の相田みつをさんの名言のうち、個人的に一番好きなものは「人生において最も大切な時それはいつでもいまです」です。
これはまさにマインドフルネスの実践の重要性を言っています。
マインドフルネスについて詳しくは以下。
そして、「背のびする自分 卑下する自分 どっちもいやだけど どっちも自分」という言葉は、不完全な自分の受容や自分への思いやりを気づかせてくれる言葉といえますね。
ちょっと完璧主義に陥ってきたら、その都度、相田みつをさんの名言を思い出してみてもいいかもしれません。
ひょっとしたら、迷いが晴れるかもしれませんね。
おわりに
この記事は「語尾に「にんげんだもの」をつけるとメンタルケア上便利で有用かも」と題しておおくりしました。
ネガティブな独り言を言ってしまったら、そのすぐ後に「にんげんだもの」と続けることで、自分を客観視できストレスが減るかもしれません。
ストレスたまってきたなあって思ったら、相田みつをさんの詩集「にんげんだもの」をよんでみるのもいいでしょう。
少し気持ちが楽になるかもしれません。
では!
参考
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E7%94%B0%E3%81%BF%E3%81%A4%E3%82%92
http://earth-words.org/archives/7973
参考記事等