「クロスモーダル現象」かき氷のシロップの味はみんな同じ?見た目で味が変わる?

今回は以下の様な方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ
  • ・クロスモーダル現象について知りたい人
    ・面白い心理効果について知りたい人
  • 話しのネタが欲しい人等

「そういえば、市販のかき氷シロップはメロンもイチゴもオレンジもみんな同じ味らしいね?人間はその色に惑わされてそれぞれが別の味だと錯覚しているとか。うーん、人間の感覚って結構いい加減だなあ。でも、面白いもんだな。」

確かにいい加減な感じもするかも。

でもまあ、面白いよねえ。

オニギリス!

脱マンネリストで心理カウンセラーのオニギリです!

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「「クロスモーダル現象」かき氷のシロップの味はみんな同じ?見た目で味が変わる?」という話です。

今回は以下のような人に向けいおおくりします。

はい、早速ですけどあなたはかき氷のシロップが「同じ味であっても色によって違う味に感じる」なんてことがあると知っていましたか?

はい、これはクロスモーダル効果という心理効果によよるものなんですね。

今回はこんな面白い心理効果であるクロスモーダル効果について少し探求してまいりましょう。

では、ゆるりとおおくりします。

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かき氷のシロップはみーんな同じ味?

さて、まず始めに『クロスモーダル現象』ってなんでしょうか

クロスモーダル現象(クロスモダリティ―効果)とは認知科学や心理学における用語。

このクロスモーダル現象とは視覚と味覚、または視覚と聴覚等といった本来なら別々とされる知覚がお互いに影響を及ぼしあう現象のことです。

例えば、赤い色が付けられた砂糖等の甘味料の入った水がイチゴ味を連想させるなんてものがそれにあたります。

そこで考えてみたいのが「かき氷のシロップ」です。

市販のかき氷のシロップの主原料は基本的にはどれも「果糖ブドウ糖液等と酸味料」なので、成分だけを考えれば実は味は一緒なんですよね。

でも、実際に食べてみると「これはメロン味だ」、「これはイチゴ!」、「これはブルーハワイ!」なんて話になってきます。

このような感じ方の違いこそ今回取り上げたクロスモーダル現象によるものです。

かき氷の例でいうなら、シロップ自体の味は同じであっても、「視覚」と「嗅覚」によって味が違うと感じているってことなんですね。

特に、視覚から得られる情報は他の感覚器官からの情報よりも優位に働きます。

実に面白い効果ですねえ。

あ、そうそう、大事なことを忘れるところでした。

実際に味が違うかき氷シロップはありますよ。

味がちゃんと違うシロップが欲しいなら原材料のところを確認してみましょう。

ワインのソムリエだってだまされる?

クロスモダリティ―現象は無自覚に起こるものです。

なので、実際にクロスモダリティ―現象が起こっている場面でそれを意識することはできないんですね。

このクロスモダリティ―現象は様々な実験により確認されており、クロスモダリティ―現象が無意識的に起こるということを示唆する実験も存在しているんです。

例えばそのような実験としては、お酒の専門家を育成する大学の学生を対象としてフランスで行われたものあります。

以下が実験の大雑把な概要です。

  • 被験者達はワインのテイスティング能力を訓練されたソムリエの卵達である
  • まず被験者たちに赤ワインと白ワインをそれぞれ飲んでもらい、それぞれのワインの味を評価する際の表現を確認する(例:ブラックベリーのような香り、なめらかなタンニンを感じる等)
  • 次に同じ白ワインに赤い着色料で着色して赤ワインと区別がつかないようにして再度味を評価してもらった。

さて、結果はどうなったでしょうか?

はい、聡明なあなたがお気づきの通り、ソムリエの卵たちは赤ワインに見える白ワインをテイスティングしたら赤ワインをテイスティングする際に使われる表現が多く出現したといいます。

要するに、ソムリエの卵たちは「本当の味は白ワインなのに赤ワインの味を感じている」ってことです。

そう、素人ならいざ知らずしっかりとした味の判別の訓練を受けてきた人々でさえ勘違いを起こしているんですから驚きですよ。

また、もう一つワインを用いた興味深い実験があります。

それはワインの中身は同じだけれども、ボトルのラベルと値段を変えてワインの美味しさを評価させるという実験。

この実験の結果は以下の通り。

  • ワインの価格が同じだと聞かされている場合は、どちらのワインの美味しさも同程度に感じる
  • 片方のワインの価格の方が高いと聞かされた上でテイスティングした場合、価格が高いと聞かされたワインの方が美味しいと解答する率が高くなる

これは日常で誰もが経験することかもしれませんよね。

わたしも残念な失敗を犯しています。

なんと、友人から「これ高級なチョコレートだよ?」と言われて明治の板チョコを溶かして成型しただけのチョコレートをもらって食べてみたら、「おお、うまいやん。ゴディバ?」なんて見当はずれな回答をしてしまったことがあるんですね。

あー、自分で書いてて悲しくなってきたぞ(笑)。

まあ、価格が高いとか低いという情報に人は悲しいことに比較的簡単に踊らされてしまうんですよねえ、、、、。

あなたも気を付けてくださいな。

クロスモーダル現象はVRにも使える

クロスモーダル現象はVR(バーチャルリアリティ)技術、つまり「仮想現実、人工現実感」技術にも利用されていたりします。

VR技術では仮想体験によって、実際に起こっていないことを脳が実際に起こっていることと錯覚するんですね。

例えば、PS4向けのVRソフトに「サマーレッスン」なんてものがあります。

この「サマーレッスン」は2016年、NHK「クローズアップ現代」にて放送された「あなたの脳を改造する!? 超・映像体験(バーチャルリアリティー)」でも取り上げられているんですね。

この「サマーレッスン」はソフトはVR空間で女性とコミュニケーションができるというもの。

今後、VR技術がより洗練されて行くと、もっと様々な経験が仮想空間で体験できるようになるでしょうね。

その番組内でホストとなった男性によると「女性キャラクターの吐息を感じた」といいます。

ただ、重要な点として

「ホストとなった男性は過去にそのような体験をたくさんしてきた」

ということです。

これを考えると、ゼロから仮想体験を通じて「リアルな体験」を獲得するのは無理そうだってことですねえ。

今後、VR技術はどんな風に進展していくんでしょうねえ。

気になるところです。

このようなVRに関連するものとして、ラバーハンドイリュージョンというものもあります。

詳細は以下。

おわりに

この記事は「「クロスモーダル現象」かき氷のシロップの味はみんな同じ?見た目で味が変わる?」と題しておおくりしました。

クロスモーダル現象とは視覚と味覚、または視覚と聴覚等といった本来なら別々とされる知覚がお互いに影響を及ぼしあう現象です。

クロスモーダル現象は無意識的に起こるので、起こっている最中に自分自身で自覚することはできません。

いやあ、人間の心理って面白いもんです。

まだまだ、知られていない人間の心理現象ってたくさんあるんでしょうねえ。

では!

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