「結構前から断捨離断捨離なんていわれているけど、ものをすてるのってむつかしいのよねえ。一時期は断捨利ブームのせいで片づけ本に結構はまって買いあさっていたなあ。結局、片づけ本を読んで片づけの仕方をまなぼうとしたのに、本を読んで何となく満足してしまった、、、。いつの間にか、ものの積み重なる山の一角に片づけ本の山が陣取っている、、、。私何してんだろ??」
あー、本末転倒だなあ。
片づけの方法を教えてくれるはずの片づけ本が、いまや「片付けられないといけないもの」になっているという現実、、、、何たる皮肉!!
オニギリス!
脱マンネリストのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「ものを捨てられない人がすてられないのはものではなくものに対する執着だ」という話です。
あなたはものが捨てられない人でしょうか?
それともすぐ捨てる人でしょうか?
あなたが捨てられない人だとしたら、すてられないのは本当にものなのでしょうか?
それはものに対する執着かもしれません。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
1、人はもともとものを所有するのが好き
そもそも、人はもとから「物を所有することが好き」なのです。
この事実はクリスチャン=ジャレットさんのtedでの講演「なぜわたし達はもちものに愛着をもつのか?(Why are we so attached to our things? )」にて語られています。
参考
http://www.ted-ja.com/2017/04/nazesi-tachihachi-chiwu-niai-zhao.html
児童心理学者の父といわれるジャン=ピアジェによると、物を所有しているという感覚(所有意識)はかなり幼いときに生まれるといいます。
ただし、所有の感覚は文化の影響も受けます。
例えば、近代文化から孤立しているタンザニアの北部のハッザ族には授かり効果が見られないと言います。
この原因としてはハッザ族の社会は平等であり、ほどんどのものは共有されているからではないかと推察されています。
なんか最近、シェアリングエコノミーこと共有経済
が取りざたされますが、一周回って「個人の所有」から「共有」に価値観が戻ろうとしているようで興味深いですねえ。
2、授かり効果とユニークエッセンスで執着が生じる
授かり効果とは、何かを所有した瞬間からそのものに、より価値があると思ってしまう心理効果のことです。
そして、ユニークエッセンス(uniqu essence)とは、いってみれば独自性です。
例えば、思い出の品とか親の形見、有名野球選手の使っていたグローブなどにわたし達はユニークエッセンスを感じ取ります。
人は元の持ち主のエッセンスがそれらのものに内在しているって思うために、そのものに実際以上の大きな価値を感じてしまうものなんですねえ。
事実、あなたも親や祖父母の形見なんてものに対して、
それを所有しているだけで彼彼女らとのつながりを感じているのではないでしょうか?
なので、「ただのもの」のように容易に捨てたりはできないのです。
これら2要素によって原則として人のものに対する執着は生まれると言ってもいいでしょう。
3、所有によってものは自分の一部になる
脳神経的な観点から見て、面白い現象があります。
それは物を所有するときに、わたし達は所有物を自分の体の一部であると感じるという事です。
それはある脳神経学者が行った実験で分かったこと。
その実験の概要は、被験者にいろいろな物を「私のもの」と記されたバスケットか他人の名前が記されたバスケットに入れるところを見せ、脳の反応を調べたというものです。
その結果わかったことは、
「被験者達の脳は、自分の名前の記されたバスケットに物が入るたびに活性化していた」
という事です。
そう、これはいうなれば
「被験者たちは自分の所有したものを自分の身体の一部とかんがえていた」
と言ってもいいでしょう。
まあ、自分の体の一部じゃあ中々ものを捨てにくいですよえねえ。
4、物を大事にすることもある意味で人間関係と似ている
はい、ものを大事にするっていうのはある意味人を大事にすることと似ていたりします。
とはいえ、そもそも「ものを大事にする」ってどういうことでしょうか?
若干主観的ではありますが、ものを大事にすることは以下のようなことではありません。
- いつか使うかもしれないから取っておく
- もらいものは何でも取っておく
- まだ使えるから取っておく
- 思い出を少しでも感じたら取っておく
はい、結構やっている人は多いと思います。
しかし、いささか主観的なれどもこれらは「物を大切にしていること」にはなりません!
物を大切にするというのは「そのものの本来的な価値を使いきってあげること」だと思います。
ずっと、「いつか使うかも」、「まだ使えるから」でとっておいて忘れてしまうのは本末転倒ってもんです。
そして、「もらいもの」や「思い出の品」だからと言って何でも取っておくなんてのも愚行と言わざるをえません。
これを人間関係で例えるなら「人は誰とでも仲良くはできない」とか「注げる愛情にも個人によって限界がある」ということがあるでしょう。
つまりですね、「何でも大事にする人」は結果的に「何にも大事にしない人」と同じなのです。
注げる愛情に限りがあるからこそ大事にすべき人を選ぶべきだし、誰とでも仲良くできないからこそ状況によっては距離を取って関わらないようにする必要があるんです。
物との付き合い方にはある意味で「人との付き合い方が表れている」と言えます。
物事に優先順位をつけない限り、自分の処理能力の範囲をこえてしまい、何を大事にすべきかもわからなくなってしまうんです。
また、「まだつかえる」とか「もったいない」とかはあなたの心の弱さを表しているとも言えるかもしれません。
人によっては「ものに囲まれていること」により安心感を得ていたりします。
特にゴミ屋敷の住人ぐらいになると、おおよそ言えることとして「なんらかの強い不安から目をそらすために物を集めている」といえそうです。
いってみれば、「ものに依存している状態」です。
恋愛依存症者が恋愛を自分の抱える不安からのがれるために恋愛を利用しているのと似た状態と言えそうですね。
参考までに恋愛依存症についての記事をおいときます。
5、本当にもったいないのは何?
ものに執着し、ものを中々捨てられない人は言い方は悪いですが、「物事に優先順位のつけられない優柔不断な人」です。
さらにいうなら、「自分の人生で何を大事にするべきか」もわかっていないのではないでしょうか?
よくいえば感受性が高くて、悪人ですら困っていたら助けずにはいられない慈善の心を持った人かも知れません。
しかし、さきほどもいったとおり「全ての人に愛情を注ぐのは無理」ってもんです。
対象は限定しないといけません。
自分を犠牲にして誰かに尽くす人は、自分の身の回りの人に迷惑をかけるんです。
「自分が困っているだけなら、、、」なんておもっているなら甘いです。
そんな事をしている人は「自分とその周りの人達を犠牲にしています」。
つまり、ものを捨てられない人は、自分の大切にしているはずのものを「犠牲にしている」といってもいい。
そして、過去の思いでに浸ることもたまにはいいですが、生きるべきは過去ではなく「未来」です。
心理学的には過去を振り返るノスタルジーにも人の心を癒す効果があります。
詳しくは以下からどうぞ。
しかし、過去をふりかえり「あのころはよかった」とかいっているようなら、もうあなたは「生きながらにして死んでいます!」。
向かうべきはいつだって未来、過去はもうすぎさったこと。
いってみれば、必要な思い出ものだけ残して後の過去は捨てていくものです。
なんでもかんでも取っておくような人は、自分のやりたいことやすべきものなんてあるんですかね?
「人生、大してやりたくもないことばっかりなんじゃないですか?」なんて思ってしまいます。
ちなみに、わたしは過去の思い出は一斉振り返らないし残しません。
「今と未来が人生の全て」とい言う思考なので。
そして、ものも「そのものが提供する体験」というものに重点を置いているため、まだ使えようが不要ならちゅうちょなく捨てます。
さらにいうなら、ものに愛着を持ったりもしません。
そのものが「どんな体験を提供してくれるか」にしか興味が無いのです。
それ以外に必要なものはない。
ちなみに、ものを買うためにお金を使うのではなく「体験にお金を使った方が幸福になる」と研究で明らかになっています。
詳しくは以下からどうぞ。
ものを買う時は「これは私にどんな体験を提供してくれるんだろう?」と考えながらものを買うのをおススメします。
6、ものを捨てられる人になるには執着を捨てよ!
捨てられない人が捨てられる人になるには、ずばり
「ものへの執着を捨てること」
です。
執着している状態とはいってみれば「客観性の足りていない状態」です。
もっと、冷静になってそのものの「現在における必要性」を自問する必要があります。
例えば、以下の観点からものの必要性を考えてみてはどうでしょうか?
- 今使わないものは捨てる
- 新しいものを買ったら同種のものは捨てる
- 一見して何か分からないものは捨てる
- 思い出の品としての実用品は使う
- 思い出の品は一つずつ確認
- 過去にとらわれないマインドをもつ
以下順次説明します。
・今使わないものは捨てる
「まだ、つかえるから」とか「いつかつかうかも」なんていっていますが、、、、「何時使うの??」。
はい、正直にいって「いつか使うかも」の「いつか」はいつになってもきません!
大事なのは「今使うのか?」という視点です。
少なくとも、一年も来ていない服とかはもう着ることはないでしょう。
無理してその時に来たとしても、またすぐにタンスのこやしに逆戻りです。
・新しいものを買ったら同種のものは捨てる
これはものを増やさないための工夫です。
この工夫は具体的にいえば、新しく冷蔵庫を買ったら古い冷蔵庫を捨てるとか、家に扇風機は2台しか置かないと決めていたとしたら、一台買ったら以前の2台の扇風機の内の1台を捨てる、、、などです。
つまり、新しいものをかったら同種の家電やものを捨てて入れ替えるということです。
逆にいえば、初めから「家の中のインテリアのコンセプトはこれ」と最初にイメージを作っておいて、家具や雑貨もある程度何をどこに配置するか計画しておくのです。
そして、上述したように同種のものを買ったら入れ替えていくようにする。
そうすれば、不要なものが増えていくことは一切ないです。
・一見して何か分からない思い出の品は捨てる
一見して何かが思いだせないような思い出の品には、差ほどの意味がないと言う事です。
人が本当に思い入れがあるものって一見しただけで、何だかわかるものです。
もし、その「思い出の品」をみても「何かがわからない」のなら、言い方は悪いですがそこまでの思いでではないのでしょう。
捨てて結構です。
・思い出の品としての実用品は使う
思い出の品としてとってあるものの中に、「昔つけていた腕時計」とか「昔使っていたワープロ」とかがあるのなら使ってあげましょう。
実際に使っているのなら、「そのものの可能性を活用してあげていること」になります。
物置においておくとか部屋の中にゴミよろしくおいておくのではなく、ちゃんと本来の機能を引きだしてあげましょう。
それでこそものを大切にしていると言えます。
・思い出の品は一つずつ確認
思い出の品と言ってもピンからキリまであります。
その思い出の品は本当にあなたの大事な思い出を象徴するものなのでしょうか?
実は、ただ何となく捨てるかどうかの判断を先延ばしにしてきたものだったりしませんか?
はい、一つ一つちゃんと点検して「思い出の品」なのか「単なる古くなったもの」を仕分けしましょう。」
そして、思い出の品と言ってもポジティブな気持を思い出させてくれるもの以外は捨てていいです。
思い出したくもない気持ちを蘇らせるものは必要ないですから。
とはいえ、よい記憶をよみがえらせてくれるものであっても「どのくらいのこすか」の判断は大事です。
例えば、写真なんてそうですね。
家族旅行での写真を何百枚も持っている必要ってあるのかって話です。
一番、重要な写真だけ残しておけばそれでいいのではないしょうか?
・過去にとらわれないマインドをもつ
過去を振り返るのは別に悪いことではありませんが、「昔はよかった」なんて言い出したらもう重症です。
過去を過去として終わらせずに、「自分の現在や未来に結び付けいく」という思考を持ちましょう。
もし、そうでないとそれこそ「過去にとらわれる」ことになってしまいます。
過去にとらわれるものに成長はありません。
7、自力で片づけできないなら業者に頼もう
はい、自力で片づけができないほどにものが溜まってしまった場合は、潔く業者の力を借りましょう。
自力でやられるのなら自力でやるのが一番ですが、あまりにものが堆積してしまった状態では自分の手に負えなくなっているものです。
そもそも、ものが溜まるにつれて徐々に片づける気力なんて無くなるもんです。
とはいえ、業者の中には悪質なのが存在するのも事実。
後で話に聞いていなかったような追加料金を請求されたりするとかがあってはたまりませんねえ。
例えば、安全な片づけの業者としては「片付け隊」がありますね。
ネットにある口コミを見てもおおむね良い評価をされています。
参考
https://curama.jp/396611530/review/
しかし、中には
- スタッフの愛想が悪い
- 軽トラックに積み放題と言いつつ、到着時に他の家からのゴミがすでに積まれている状態だった
という口コミがありました。
とはいえ、全体の口コミ105件中の2件が上記の2つなので、やや判断に慎重を期す必要はある感もありますが、詳しく電話で事前に聞いてみるとかで信用できるか確認して見るといいでしょう。
個人的にはボイスレコーダー等でちゃんと録音しつつ、確認するのがいいと思います。
上記のすでにごみが積まれていたという場合がきになるなら、ボイスレコーダーで録音しつつ
「軽トラックに積み放題とはおよそどれくらいの分量を想定しているのか」
とか
「よそのゴミを積んだ状態で回収にやってくることはあるのか」
等を事前に聞いてみるのがいいでしょう。
まあ、スタッフの愛想に関しては人によって感じ方には個人差があるので何とも言えないですね、、、。
見積もりをしてもらって、金額に納得がいったら依頼するのがいいでしょう。
あ、契約の場面でもボイスレコーダーは使った方が無難です。
わたしはいつもどんな業者に対してもそうしてます。
おわりに
この記事では「ものを捨てられない人がすてられないのはものではなくものに対する執着だ」と述べました。
ものを捨てられるようになりたいなら、「ものに対する執着を捨てること」が大事でした。
そして、ものを捨てられるように視点としては以下がありました。
- 今使わないものは捨てる
- 新しいものを買ったら同種のものは捨てる
- 一見して何か分からないものは捨てる
- 思い出の品としての実用品は使う
- 思い出の品は一つずつ確認
- 過去にとらわれないマインドをもつ
一気にやろうとしてもしんどくてできないので、少しずつ片づけていきましょう。
そして、溜まりにたまってもう自分ではどうしようもないという場合には思い切って業者を利用するのがいいでしょう。
本当の意味で物を大切にしたものです。
では!
参考記事等