不機嫌はハラスメント?そんなこと言っているとキリがない気もするが、

「最近しったんだけど、不機嫌になるのもハラスメントなんだってね。フキハラっていうんだとさ。マジで意味が分かんないんだが。何でもかんでもハラスメントとかってことにしやがってバッカじゃねえの?きりがなくね?」

ふむ、まあ不機嫌になっている人がうっとおしいのは人間なら当然といえば当然だねえ。

でも、だからと言って不機嫌になるのをハラスメントだっていうのは少し暴論っぽい感じがしなくもない。

オニギリス!

脱マンネリストのオニギリです。

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「不機嫌はハラスメント?そんなこと言っているとキリがない気もするが、」という話です。

今回は以下のような方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ
  • フキハラの意味について知りたい人
  • 不機嫌がハラスメントになんてなりうるのか考えてみたい人

最近、いろーんなハラスメントが出てきていますねえ。

ヌードルハラスメントにスメルハラスメント、、、もうねえ、「なんでもありかい!!」て感じですな。

でもまあ、気持ちはわからんでもないんですわね、、、わたしも不快な事はみんなハラスメントに分類したくなる時もありますわ。

でも、それって問題な気がしますわなあ、、、。

では、ゆるりとおおくりします。

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そもそもハラスメントとは何だったのか?

さて、フキハラについて考える前に「そもそもハラスメントとは何か」について確認してみたいと思います。

ハラスメントとは日本語でいうなら「嫌がらせ」のこと。

そして、ハラスメントが現実的な意味で問題となるのは法的に問題となるケースでしょう。

例えば、ハラスメントが法的に問題となるのは職場におけるパワーハラスメントやセクシュアルハラスメント、妊娠出産等のハラスメントです。

何らかの権利が保護されるにあたっては原則としてその根拠となる法律の条文が存在します。

事実、これらのハラスメントにはそれぞれきちんと根拠条文が存在しています。

※男女雇用機会均等法第11条、育児・介護休業法第25条等。

厳密な意味でのハラスメントは、このようにその保護法益、つまり守られるべき権利等が法的根拠を有しているものだといえそうです。

※もちろん、法の解釈次第という部分もある。

フキハラはハラスメントかもしれないけどさあ、、、

上述したように、厳密な意味でのハラスメントはその保護法益が法的根拠を持っていることが必要だと考えられると思います。

しかし、昨今ではハラスメントという言葉は独り歩きしている感があります。

そう、「自分にとって不快なものはみーんなハラスメントだ!」みたいな感じ、、、。

事実、「ハラスメント」の名を冠する亜種たちがわんさか出てきていますね。

例えば、においに関するハラスメントであるスメハラ、ラーメンを食べる際のすする音に関するヌードルハラスメント等です。

正直、自分に不快感を与えるものは「全部ハラスメントだ」と言わんばかりの感情的短絡さを感じます。

そんな中、登場したハラスメントの亜種がフキハラです。

フキハラとは端的に言うなら、

「特定の誰かとの関係における、不機嫌な関係をとり続けることによる嫌がらせ」

と言う感じでしょうか。

このフキハラという言葉の起源は、コラムニストの伊是名夏子さんがHUFFPOSTの11月22日の記事にて自身の夫婦関係を例にあげ、

「特定の相手に不機嫌な態度をとり続けることによりハラスメントの加害者と被害者という構図ができあがる危険性が潜在している」

ということに警笛をならした記事にあります。

ちゃんとタイトルに「フキハラ」とありますな。

参考

https://www.huffingtonpost.jp/entry/natsuko-izena_jp_5fd184c3c5b652dce585cff8

伊是名さんは子供が生まれたからの7年もの長きにわたり、夫の不機嫌さに振り回されてきたといいます。

なんでも、夫は日常生活における些細な事ですぐに不機嫌になってしまっていたとか(例:朝起きてすぐ体調悪いアピールする等)。

確かに、些細なことで嫌な顔されたり暴言はかれたりして居たらたまったものではないですね。

非常に耐えがたい苦痛です。

事実、彼女は時には、自分のせいで夫の機嫌が悪いのではないかと自分を責めたときもあったといいます。

しかしある時、彼女は「これってハラスメントでは?」と思い、その思いを泣きながら夫に告げたとか。

その甲斐あってか、最近では夫側も自分の過ちに気が付き夫婦関係が良好になってきたとか。

彼女はその体験をもとに誰かに不機嫌な態度をとられ続けるのを、「些細な事だから仕方がない」とか「よくあることだから」のように我慢しないでもっと声を上げようといっているのですね。

うん、これはつらいしわかる。

職場より家庭の方がより逃げ場がない気がするので、不機嫌な態度をとり続けられたら深刻なきはします。

ただ、このような事例をもって「フキハラ」と名付けるのにはすこーし疑問がある次第。

というか、もうここまで行くとハラスメントというよりもはやDVなのではないかと思ってしまいます。

職場で言ったら、パワハラの一種と考えることもできるかもしれません。

つまり確かなことは言えませんが、このフキハラによって侵害される法益はDVやパワハラと同様のものになりそうな気がします。

なので、ことさら「フキハラ」というキャッチ―な造語を創出する必要があったのか謎です。

ただ、このように「名前がはっきりしない事象」に名前がつくことで心のモヤモヤが晴れて、人によっては「わたしの言いたいことを上手く表現してくれてありがとう」となる人もいます。

心理学的な文脈でいう、「名前のない感情に名前をつけることでその感情を客観視できるようになりスッキリする」というのと少し似た部分がありそうです。

このような言葉は「表現しにくい感情をある意味では具体的にうまく言い表している」といえます。

それに「フキハラ」はDVに比べるとややライトで使いやすい印象です。

しかし、個人的な問題意識はこの先にあるんですわ。

このような「フキハラ」って言葉がはやる事で面白がってその流れに便乗して、「それフキハラだべ?」みたいになんでもハラスメントだって言いだす節操なしがまた出てきそうな気がするってことです(まあ、この言葉に限らず、いつの世もそういったやつはいるが)。

さらに言えば、「世間にこのような感情に関するハラスメントの種類が一つ増えた」という事実が社会に共有されることで、「なんだか感情を出すことを禁じられているような圧力、果ては感じることにすら罪悪感を感じさせるような圧力」を作り出しはしないかって危惧してます。

まあ、誰だって不機嫌になることなんてあるし、それを禁じようって話になったらそれこそ理不尽です。

伊是名さんのおっしゃる通り、「もっと理不尽には声を上げるべき」だと思います。

しかし、「理不尽への対抗」のために作られたはずの「フキハラ」という言葉が、返って社会に「生きづらさを感じさせる圧力」という理不尽を別の形で産みはしないかっていう気がするのでありますよ。

まあ、気がするだけだから今後どうなるか分からんが。

わたしは、フキハラは普通にDVの一種っぽいので無駄にハラスメントを冠する言葉を生み出してほしくない気がするのよねえ、、、本当それだけ。

まあ、わたしは冗談でならともかくも本気になってフキハラだとは人にいったりすることはないでしょう。

ま、「わたしは」ね。

不機嫌になるのは仕方がないわ。が、、、

伊是名さんご本人もおっしゃっていますが、「不機嫌になること自体はハラスメントではない」です。

問題となるのは「相手との力関係」だといいます。

彼女によると、

「特定の人の前だけで何の説明もなく急に不機嫌になり相手に恐怖や苦しみを与えたり、委縮させることはハラスメントにつながる」

とか。

確かに力の不均衡が生じると一方が、また一方に何かを強制するような場面って出てきますからね。

具体的に言えば夫婦関係において、夫の方が立場が強くなってしまった場合に、妻が夫の機嫌をうかがわざるを得ない状況になるってことですな。

それにこのような状況は無意識的に起こってしまうこともあります。

であれば、夫婦はお互いの気持ちは日ごろからきちんと伝えるように心がけていかないとダメってことでしょう。

月並みな言い方ですが、日ごろからしっかりとコミュニケーションをとってお互いの力関係がどうなっているのかも含めて客観的に認識していく必要があるってことですね。

特に男性には自分の気持ちをちゃんと伝える事が下手な人が多い印象もあるため、注意が必要かと。

ただ、男性の一般的傾向と察するにあまり過度に「会話力を向上させるべき!」といえない気はしますが、、、。

まあいずれにしても、男女ともに信頼関係を構築、維持するためにはコミュニケーション、それも相手を傷つけることなく自分の意思を伝達する技術を身に着ける必要があります。

そのように相手を傷つけることなく意思を伝達する技術であるアサーションスキルを身に着けるのもいいと思いますね。

コミュニケーションやアサーションのスキルについては以下の記事や書籍等を参考にしてみてくださいな。

おわりに

今回は「不機嫌はハラスメント?そんなこと言っているとキリがない気もするが、」と題しておおくりしました。

昨今、個人的にですが、「あまりにハラスメントの名を冠する言葉が世の中に増えすぎている」と感じます。

こんな風に感情に関するハラスメントが今後沢山生まれてくるとなると、なんとなく

「正直に何かの感情を表現すること、果ては感じることにすら罪悪感を感じさせる圧力」

みたいなものが世の中に生まれてきそうな気がします。

サイコパスみたいに共感性が低い存在にとっては、このような風潮はハナから問題にはなりませんが、感受性が高いHSPの人や普通の人にとっては暮らしにくい雰囲気になりそうな気がすこーししますなあ。

今後も感情に関するハラスメントの種類ってあんまり増えてほしくないんよねえ、、、。

では!

参考

https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/law-measure

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/seisaku06/index.html

https://www.huffingtonpost.jp/entry/natsuko-izena_jp_5fd184c3c5b652dce585cff8

https://www.huffingtonpost.jp/entry/natsuko-izena_jp_5fb711a5c5b6c5acb06e3d98

参考記事等

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