「わたしは昔っから協調性がないって言われてきた。正直、日本って協調性をすごく重視する気がするから生きにくい気がするわ。もう色々めんどくさい。」
、、、うむ、、、まあそうだなあ、、、その傾向はもしかしたらあるかもしれないなあ。
オニギリス!
脱マンネリストのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「勝ち上がりたくば協調性は不要かもしれないが幸せになりたくば必要だ」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
- 協調性が低いことを気にしている人
- 協調性の高低が人生にどう影響するのか気になる人等
協調性が高いっていいことでしょうか?
、、、、少なくとも、ここ日本では協調性がある事が重視されるような気がしますよね。
しかし実は協調性の高さが、仇になるケースも沢山あるのです。
協調性は高ければ高い程いいというものではありません。
協調性が低い人は別に低いことを嘆く必要はなく、その性格を上手く活用することを考えていけばいいのだと思いますよ。
ただ、低すぎる人は少し対策しといたほうがいいかもね。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
協調性ってそもそも何?
協調性とは、「利他的にバランスを取り協調的な行動を取る傾向のこと」です。
その特徴的なものとしては、いわゆる思いやりや優しさというものがあります。
ここ日本では協調性は、学校でも職場でもかなり重要視されるような気がしますね。
事実、就活関係のセミナー等で自分の協調性をアピールするよう学生たちが指導されるのが定番となっている現状から見ても、その傾向に間違いはないでしょう。
とはいえ、こういった協調性を重視する傾向は協調性の低い人たちからまあ面白くないですわね。
「なんで、いちいち他人と歩調合せないといけねえんだよ、めんどくせえな!」と愚痴の一つでも言いたくなるでしょう。
正直言いますと以前のビッグファイブの記事にてふれたように、わたしも協調性がちょっと低い性格でして学生時代は相手の都合を無視するため少しいざこざを起こしていた過去があります。
まあ、主に小学生の時ですけどね。
両親のおかげで不良化しなかった気がしてます。
その経験から「いかに協調性があるように装うか」については多少なりとも考えてきました。
とはいえ、現実にそれが実を結んだのは大学入学以降ですけどもね。
ま、協調性なんて面倒くさいって気持ちはわからんではないです。
でも、今となっては「協調性は大事よな」と心底思いますな。
協調性の高い人は年収が低い
さて、協調性の低い人に朗報です。
コーネル大学のベス=A=リビングストンさんやノートルダム大学のティモシー=A=ジャッジさん、ウェスタン オンタリオ大学のチャーリス=ハーストさんらが行った研究によると、協調性の高さと収入水準は反比例するといいます。
反比例という事ですので、協調性が低い人ほど年収は多いという事になるわけですな。
なお、協調性には以下6つの要素があるといいます。
- 信頼性
- 率直さ
- 従順さ
- 利他主義
- 慎み深さ
- 優しさ
ふむ、どれもいい事ですよね。
しかし、これらすべての要素を高水準で兼ね備えていると、はっきり言いまして「美味しい美味しいカモになれる才能があります」。
ソテーにしてもステーキにしても鍋にしても美味しいカモだと思いますね、はい。
リビングストンさん達は、最近10年間に新たに労働市場に参入した約9,000人を対象としてキャリアについてインタビューを繰り返して認知・人格テストを実施しました。
※協調性レベルは、例えば「5段階評価のうちで1が喧嘩好きで5が協調性があるとすると、自分は何点だと思うか?」、または「1が協力的な人間であり5が付き合うのが難しい人間とすると、自分は何点と思うか?」等の質問で調査された。
その結果、協調性の高い人達の収入については以下のようになっていたといいます。
男性の場合
協調性のある男性の収入はそうでない男性よりも7,000ドル近く少ない。
女性の場合
協調性の高低は収入にあまり影響しない(協調性の高い人はわずか1100ドル少ない)
さらに言うと、アメリカのビジネス理論家であるジェフリー=フェファーさんは、自著「悪い奴ほど出世する」の中でかなり辛辣な見解を述べています。
それは、、、、
「組織で出世する人ほど自己利益の最大化を目指している」
という事です。
協調性が低い人ほど、勝ち抜くために他人を上手く支配したり出し抜いたりしていけるという事です。
まあ、言い方を変えるなら協調性が低い人たちは、「自分のためにこそ頑張れる人達」ってことですな。
逆に、「人のためにこそ頑張れる利他的な人」は組織の中においては、こういった人達に食い物にされやすいという事です。
「いい人ほど強くなければ食われる」という事でしょう。
まあ、かなり現実的な気がします。
決していいことであるとは言えないもののね。
そのため、彼は読者に向けて「損をしたくなければ自分も自分の利益を最大化するように動け」といった趣旨のことを述べております。
つまりここまでの話を総括すると、協調性が高いと「収入が低いし出世もできない」という散々な目に合うという事です。
どうやら協調性の高さは、競争に不利に働くという感じですねえ。
協調性の低い人達は、組織の頂点を目指して戦ってみてもいいかもしれませんねえ。
まあ、血塗られた修羅の道になるかもしれませんけど、、、。
ただ、日本の場合は企業の中で出世するよううまく立ち回りたければ、「戦略としての協調性を発揮する」といいますか「協調性があるように見せかける事」が非常に重要となるでしょう。
いかに自分の利益しか考えていなくても、「利他的な人格者として表面的にはふるまうすべが必要である」という事ですな。
例えていうなら、協調性の低い人をオオカミであるとするなら羊の群れという組織にオオカミであることを隠さずに入っていくことは愚策であるという事です。
自己利益を最大化したいオオカミがとるべき正しい戦略は、
「羊の皮をかぶって羊の群れに入り込んで自分が群れのボスの枠に収まり、羊を全滅させないように徐々に食らう事」
でしょう。
まあ、なんだか気分が悪いですけど、そんな感じだと思ってしまいますなあ。
協調性が低い人は、実力至上主義の土俵で戦うのが向いているという事ですな。
例えば、アーティストとか起業家とかね。
もし実力がないなら、、、、もうそれは「実力つけるか戦略的協調性を身につける」位しかないでしょうなあ。
参考
協調性の高さはモテるだけなら別にいらない
協調性の高さは「不特定の相手からモテる」という観点からすると、ほとんどの場合有利に働かないと思いますねえ。
場合によっては不利ですらあるでしょう。
ある研究によると、モテるためには以下のような性格的要素が大事であるとされているんですね。
男性の場合
- 外向性が高い
- 不安を感じにくい
- 好奇心が強い
女性の場合
- 外向性が高い
- 不安を感じやすい
はい、こういった性格要素を兼ね備えている人は、本能的にモテる人達です。
「不特定の相手からモテる」ためには、「恋愛感情を相手にいかに持たせられるか」が大事なのです。
そう、「本能に訴えかける」のが大事という事。
一応、以上の条件を踏まえるなら、協調性は本能に訴える要素としては弱いので、「モテるためだけ」を目的とするなら協調性はそこまでいらないといえるでしょうね。
むしろ協調性が高すぎるがゆえに、いわゆる非モテコミットに陥る危険性が多分に含まれているといえましょう。
非モテコミットについて詳しくは以下。
協調性が非モテ要素となる可能性は大いにあるのです。
競争に勝つだけならば協調性はいらないが、、、、
ここまで散々協調性についてディスってきた感じがするので、ちょっと微妙な気分になってきましたねえ。
確かに「モテるだけ」や「競争に勝つだけ」なら、協調性はいらないでしょう。
しかし、協調性の高さは「良い人間関係を構築する」ためには非常に重要になります。
例えば、協調性の高さは恋愛において「不特定の異性にモテる」といいう点ではあまり役に立ちませんが、「特定の相手と長期的な恋愛関係を継続していく」という点では非常に重要です。
つまり、協調性の高さは結婚には非常に有益なわけですね。
重ねて言いますが、勝負や競争で相手を出し抜く事だけに焦点を当てれば協調性は邪魔かもしれません。
しかし、あんまり協調性が低いと人間関係の構築に苦労するでしょうから、人生単位で考えた場合「果たして幸せになれるのか」分かりませんねえ。
良好な人間関係は、人生の幸福度を最も左右する要素であることが大規模なハーバードの研究により示唆されていますから。
わたしは「協調性はある程度必要だ」と思う派です。
どれ位とは言えないですけども、サイコパスとかでもない限り協調性は幸せになるために必要な性格要素だろうって思います。
もし、「協調性が低い自覚があるが他人ともうまくやっていきたい人」は、以下の記事等を参考にコミュニケーションの取り方や戦略的親切というものを身に着けてみるといいでしょう。
おわりに
この記事は「勝ち上がりたくば協調性は不要かもしれないが幸せになりたくば必要だ」と題しておおくりしました。
協調性が低い人は収入が多くなったり、出世競争で勝ち抜ける可能性があります。
もっとも、日本の様な文化的土壌の国では「協調性があるように見せかける」というすべを身に着ける必要があるでしょうけどね。
しかし一方で協調性が低い自覚がある人は、対人コミュニケーションを意識的に鍛える必要があります。
そうでないと、人間関係の構築に苦労してしまい結果として人生の幸福度がだだ下がりってこともあるかもしれません。
ソシオパスやサイコパスでもない限り、人生を幸せに生きるためには良い人間関係が必要だといえます。
協調性が低いなら、それが仇にならないように対策を立てていきましょう。
では!
参考
https://wired.jp/2011/12/09/do-nice-guys-finish-last/
参考記事等