「私は嘘は嫌いです。人をことさら出世するために出し抜く気もありません。でも、どうにも最近不服です。私の同期で出世しているやつは大概要領ばかりで人の弱みに付け込むやつばかり。正直者は馬鹿を見るってよく言うけど、まあ、しかたないのかなあ。あきらめるしかないですねえ…」
いやいや!
あきらめるのはまだ早い!!
オニギリス!
脱マンネリストのオニギリです!!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「正直者は馬鹿を見る」のが真実なのかどうかという話です。
結論から先にいいますね。
はい、バカを見ます!!
正直者は損ばかりです!
…
ですが、あるものさえなければ大丈夫です。
あるものってなんでしょうか?
…
そのあるものとは「自己犠牲」です。
正直者は自己犠牲さえしなければ損ばかりの人生にはなりません。
さて、どういう事なのか詳しく見ていきましょうか。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
1、正直者の悲劇
さてさて、冒頭でいいましたね?
「正直者は損ばかり」と。
では、どんな風に損をするのか見ていきましょう。
・正直者は金には縁がない
はい、まずこれ。
マネーですね、マネー。
ノートルダム大学の調査によると、性格のよいサラリーマンは意地悪なサラリーマンより明確に収入が低いとの結果が出ています。
具体的には、意地悪なサラリーマンの方が平均18%も収入が高かったそうです。
参考https://www.wsj.com/articles/SB10001424053111904823804576502763895892974
2011年の研究でも同様の結果が出ており、倫理的な人の方が賃金が低いとのことです。
参考https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0167268111000916
さらに、ルイジアナ州立大学の調査によると、嫌な人ほどクレジットスコア、つまり借金における信用度が高かったのです。
んー、ひどいなあ。
・正直者は仕事で不利
正直者は仕事でも不利です。
ネブラスカ大学の調査によると、自己中心的な人の方が正直者より採用面接試験で良好な成績を収める傾向が高かったそうです。
参考https://www.sciencedaily.com/releases/2012/04/120402144738.htm
また、2011年の論文においても、自己中心的な人の方が正直者より昇進しやすく賃金も上がりやすかったのです。
参考https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0191886912000530
んー、なんもいえない。
・正直者はモテナイ
実は正直者はもてないのです。
1999年の研究によると、人に優しく、嘘が付けない性格の男性ほど性的な関係を持てない傾向が高かったんです。
逆に、他人を操作するのを好む尊大で計算高い男性ほど異性に好かれる確立が高いと言います。
なんだかなあ…ここまで来るともう正直者には希望が無いやん!
2、正直なのが悪いんじゃない!
さてさて、正直な皆さん、ここまで正直であることのデメリットばっかり提示しましたがどうでしょう?
正直な話、
「もう正直になんて生きるもんか!今日から私はサイコパスになる!目的を達するためには手段なんて選ばない!どんなに卑劣な事をしようと勝ち上がってやる!」
て思ったりしました?
いやあ、無理はよくないです。
サイコパスは遺伝で決まるのでいまさらどうにもなりません。
あなたは人の苦痛に喘ぐ姿を見て無関心でいられますか?
同僚が仕事で四苦八苦し、かつ家庭でも今何らかの重大なトラブルを抱えていると、あなたはその同僚から相談を受けました。
その際に、あなたは心の中で
「ふーん、大変だね。ま、私は関係ないけどね。てか、今日は退屈で眠いなあ。なんか、非日常的な何かが起こらないかなあ」
なんて言ってられるでしょうかね?
言ってられるならいいですよ。
そのくらい共感性が低いなら邪魔なものは片っ端から始末していけば出世できるでしょう。
全ての人を自分の思うがままに操ればいいです。
でも、あなたの本心はそんなことにたえられないでしょ?
根っから正直者なあなたが無理に悪人としてふるまえば自分の心に嘘をつくことになります。
それで幸せになれるんですか?
まあ、無理でしょうね。
強い自己嫌悪にさいなまれて辛い思いをするだけでしょう。
そんな不幸への道はススめられたもんじゃありません。
実はですね、いいんですよ、正直で。
問題は正直であることではなく、あなたが「自己犠牲」をしてしまう事にあるんです。
正直なあなたは言ってみれば「ギバー」、そう与える人なんですよ。
与える人は最終的には社会的には大成功するんです。
これは心理学でいわれている事です。
でも、社会の最低辺にいるのも「ギバー」なんです。
なんで、この差が生まれるかというと、それが「自己犠牲をするかいなか」という違いなんです。
与える人の周りには人が集まってきます。
普通の人は与えられたら、その与えられた分に少し上乗せしてお返しをしようとします。
でも、集まってくる人の中には「テイカ―」、つまり奪い取ろうとする人がいるんです。
あなたみたいに正直で良心的な人は頼まれると中々断れないってことよくあると思うんです。
テイカ―達はそこに付け込んで搾取しようとしてきます。
テイカ―達はあなたに無理難題を押し付けてきます。
そして、内心
「こいつにならめんどくさいこと押し付けてもやってくれるからなWいいカモだ」
なんておもっているでしょう。
そんなあさましい魂胆の連中のために何であなたが貴重な労力を使ってやる必要があるんですか??
毅然とした態度で「ノー」をつきつけていいんです。
搾取には断固抗戦です。
あなたが協力するのは
「自分もプラスになるし相手もプラスになる時だけ」
にできるだけしていきましょう。
あなたは損するが相手は得をするなんて場合は、絶対引き受けたらいけませんよ。
正直者ほどバカを見るのは、その正直さに付け込んでくるくそ野郎がいるからです。
連中はまさしくハイエナ、獲物をかぎわける嗅覚がかなり発達しています。
連中の理不尽なんて受け入れない! 突っぱねる! それでいきましょう!
実はモテルかどうかについては、心理学的に一番重要な要素は「親切」であると言われているんです。
正直者は実はすごくモテに近いところにいるんですよ。
とりあえず、まずは自己犠牲をしないことを心掛けていきましょう。
3、正直者こそ気をつけるべき人々
はい、自分が得をするためにあなたの善意に付け込んでくるクソ野郎共であるテイカ―には気をつけるべきと言いました。
分かりやすいやつは注意しやすいからいいんですよね。
「あ、こいつ明らかに私を利用しようとしている」なんて気が付けますからね。
問題なのは一見いい人には見えるんだけど、実際には攻撃性を隠している人達です。
そんな連中は表向きあなたのことを評価してくれているような、おもいやっているような言動をしているのです。
しかし、攻撃性を隠している人は蔭であなたの悪評を広めていたりするんです。
さらにいうと、あなたの良心や罪悪感を利用して自分の要求を通そうとしてきます。
例えば、連中が使う常とう手段に一つとしては「あなたのためを思って」なんて言葉をいった上であなたに理不尽な要求をするという手法が挙げられます。
こんな毒牙を隠した人達のことをカバートアグレッションと言います。
カバートアグレッションとは隠れた攻撃性という意味です。
なかなか、厄介な相手です。
下手に攻撃しようものならあなたが悪者にされかねません。
かといって、好き勝手させておくとあなたは消耗します。
そこで、カバートアグレッションにはそれなりの対策を講じる必要があります。
カバートアグレッション対策についてはこちら。
おわりに
この記事では正直者は損をするのかついて述べました。
結論は
「正直であり、かつ自己犠牲をする人は損をする」
というものでした。
正直な人は嘘をつくことや他人を自分の利益のために出し抜くことに強い罪悪感を持ちやすいはずです。
しかしだからと言って、いつでも誰にでも正直でいるなら、自分のことしか考えない無法者たちにたかられてしまいます。
いい人であればこそそこには気をつけねばなりません。
自分も相手も得をする場合に限って、あなたは相手からの提案を受け入れるようにするべきなんです。
自分の利益を犠牲にして相手に尽くすなんてあってはならないことです。
無法者どもに自分はカモではないのだと示しましょう。
それが最善です。
では!