相手の懐に入り込みたいなら「相手に助言を求めよう( 最高の雑談ネタ)
こんな人が読むと役に立つよ

・雑談ネタに困っている人
・人と仲良くなりたい人

「雑談ネタって色々あるけど、いっつも天気の話か時事系の話題しか思いつかない。相手の反応を見ていると、わたしの雑談ネタの選び方って無難というかもはやしてもしなくても変わんない感じになっている気がする。もっと、いい雑談ネタの選び方ってないかなあ。」

ふむ、確かに雑談ネタって悩むよねえ。

オニギリス!

脱マンネリストで心理カウンセラーのオニギリです!

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「相手の懐に入り込みたいなら『相手に助言を求めよう』」という話です。

雑談ネタの選定って多くの人にとってある意味永遠の課題だと思います。

必死に「この人って何に興味があるんだろうか、、、」みたいに考えながら、雑談ネタを考えているなんて経験をしている人は沢山いるはず。

で、時によってはその当て推量が功を奏することもあれば、またを外すこともあるでしょう。

中々すべての年代のどんな人にでも通用する鉄板の雑談ネタってないものです、、、。

そんな中、心理学的観点から一つの提案をするなら、「相手に助言を求める」のが年齢問わず最適解といえるかと思います。

ここで一瞬だけ宣伝?ですが、「悩みがあんよなー」て人も「ただ誰かに愚痴を言いたいねん!」て人も悩みが重症化する前に頭をクリアにしてみませんか?

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では、ゆるりとおおくりします。

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無難な雑談ネタは「相手の知っている話題」

雑談をする際の基本姿勢は以前の記事に書いた通り、「相手のよく知っている話題について話すこと」です。

なぜなら、雑談が盛り上がるかどうかは相手がその雑談内容をどれだけ知っているかにかかっているかですから。

なので、雑談テーマは相手がよく知っている話題を出しましょう。

そうすれば、きっと相手と自分の心の距離は縮まって知らないうちに仲良くなっていると思います。

さらにいえば、相手が何について興味を持っているかわからなければ、それについて少しづつ探りを入れていって自分が少しでも話せそうな話題を見つけたらそこへ突っ込んでいけばいいです。

最初は当たり障りない天気の話でもいいんですね。

そこから連想ゲームのようにいろんな方向に話を拡大させていけばいいんです。

、、、、とはいえ、そんなこといわれても漠然としすぎてわかりにくいかと思うので、連想力の鍛え方については以下の記事を参考にしてみてくださいな。

最良の雑談ネタは「助言を求める事」

原則として、「人は助言を与えた相手に対して行為を持つ傾向にある」といいます。

言ってみれば、これもよく言われる認知的不協和の解消の一例といえるでしょう。

つまり、相手に助言を与えるという行為によって「自分は行為があるから相手に助言をしたのだ」と解釈してしまうということです。

そう、実際に好意を持っていなかったとしてもね。

だから、相手と仲良くなりたいのであれば積極あおい的に助言を求めればいいのです。

助言の効果については2010年のミシガン大学の研究チームらが行った研究が参考になります。

参考

Ithai Stern, James D. Westphal (2010)Stealthy Footsteps to the Boardroom: Executives' Backgrounds, Sophisticated Interpersonal Influence Behavior, and Board Appointments

この研究は世界有数の大企業の CEO や経営陣、役員等から数千人を集め、「他人の心を動かすためにいかなる戦略をとりどのような会話テクニックを駆使てきたのかについて調査したという非常に大規模なものです。

この研究ではCEOたちは相手に助言を求めるというアドバイスシーキングというテクニックを使っていたといいます。

出世して成り上がっていく人はうまく相手から助言をもらい、間接的に相手を評価していると伝えていたわけです。

言ってみれば、助言を求めることは相手へのお世辞としても機能していたんですね。

ちなみに、人は自分の話を聞いてもらえるとても気分がいいものです。

実は、会話では自分が話すよりも相手に話させることの方がはるかに大事。

よく人の話を聞く人は好かれるんです。

このような人の話を聞くスキルを「傾聴スキル」なんて言います。

詳しくは以下からどうぞ。

https://datsumanneri.com/fbi-listening/

なお、上記アドバイスシーキングの技術はセールスでも絶大な効果を発揮するといいます。

それはセールスマンたちを対象としたブリガムヤング大学の研究です。

参考

Sterling Bone(2016)Mere Measurement “Plus”: How Solicitation of Open-Ended Positive Feedback Influences Customer Purchase Behavior

この研究では自分の商品にどのようなオプションがあって、どのような内容であれば買ってもらえるのかという助言を顧客に求めてから商品を売り込んだ場合と助言をもらわずに売り込む場合での成約率を比較しています。

その結果、顧客に助言を求めない場合の成約率が8%だったのに比して、顧客に助言を求めた場合のほうが成約率が42%と5倍も高かったんですね。

これは驚くべき差です。

助言を求める事がいかに相手との心的距離を縮めるのに有益かわかる事例といえますね。

参考

https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0956797618795472

助言を与えると相手も自分もやる気が上がる!

今までは助言をもらう場合の効果について述べてきましたが、実は助言を与えることにもポジティブな効果があるんです。

実は、相手に助言を与えると自分のやる気が向上するといいます。

助言を与える対象者としては自分より年下の人や同僚でしょう。

ただし、助言を与える時には上から目線にならないようにしないと、ただの説教になってしまって相手にとっていい気分にはなりませんからね。

そのためには普段から助言を求められるような関係性を作っておくことが大事です。

そして、助言をするときはあくまで「良かったら試してみて」くらいの軽い提案であることが望ましいでしょう。

ちなみに助言を与える事の効果は以下の研究によって示唆されています。

参考

https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0956797618795472

この研究はいくつかの実験により構成されており、その一例として以下のような実験があります。

以下実験の概要です。

  • 対象者318名の学生
  • 学生達を「やる気のない後輩に対する助言の手紙を書くグループ」と「先生からやる気を高めるための助言をもらったグループ」の2グループに分ける

その結果、先生から助言をもらった学生たちよりも後輩へ助言をした学生たちの方が38%も勉強量が増加していたといいます。

ちなみにこれ以外にも以下の場合も確認されているそうです。

  • ダイエット(助言している人の方がダイエットに成功)
  • 貯金(貯金方法を助言している方が貯金額が増加)
  • 仕事探し(いい仕事を見つけるための方法を助言している人の方がいい仕事についていた)

ちなみに、なぜ助言をするとやる気があがるのかについてですが、研究者によると「目標を達するためのステップが明確になるから」ではないかといいます。

人に助言しようとするとどのようにしてやればいいのかを理論的に説明しなければいけません。

理論的に説明しようとすると自分のやるべきことについても整理されるため、結果として自分自身のやる気も上がるというわけです。

そして、頭の中が整理されると具体的に行動に移しやすくもなるんですね。

もし、何か新しい知識を得て「それを身に着けたい」とか「その知識を使って何か行動したい」というのなら、誰かに助言してみるってのもいいかもしれませんね。

ちなみにわたしはたまにやっています。

結果ですか?

まあ、ぼちぼちって感じですかねえ(笑)。

少なくとも身になっている感覚はありますよ。

おわりに

この記事は「相手の懐に入り込みたいなら『相手に助言を求めよう』」と題しておおくりしました。

雑談の基本姿勢は「相手のすでに知っている話題ははなすこと」。

その上で相手との心的距離を効果的に縮めたいのであれば、相手に助言を求めるのが最適でしたね。

そして、自分自身のやる気を高めたいのであれば、相手に助言を与えるといいです。

ただし、日ごろから助言を求められる立場を確立しておく等の下地となる関係性を形成してきましょう。

そうしないとただのうっとおしい説教になってしまいますからね。

では!

参考記事等

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